鼓童ブログ Kodo Blog

鼓童、49カ国目達成!ベトナム公演/河本唯


鼓童、49カ国目達成!ベトナム公演

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無事にベトナム公演1日目が幕を閉じました(一般の方は入られないクローズの学校公演でした)。今年のEarth Celebrationでも共演しました、バックハーの皆さんとの嬉しい再会に感激です。

引き続き14日、17日とベトナム公演があります。


「螺旋を描いて進む未来」鼓童・船橋裕一郎×石塚充×坂本雅幸×住吉佑太 座談会


鼓童・船橋裕一郎×石塚充×坂本雅幸×住吉佑太 座談会
螺旋を描いて進む未来

聞き手◎伊達なつめ 写真◎岡本隆史

Photo: Takashi Okamoto

船橋 僕と(石塚)充の場合は、ちょうど準メンバーになった頃に、初めて玉三郎さんが佐渡にいらしたんです。

石塚充 Photo: Takashi Okamoto

石塚 その頃はまだ、そんなすごい方がいらっしゃると聞いても、自分のことで精いっぱいで、ことの重みをよくわかっていなかったんですけど、そんな状況下で、玉三郎さんから大太鼓を打つように言われたんです。当時の鼓童では「このパートはこの人」というのがほぼ決まっていて、特に大太鼓は固定メンバーが2人いたので、若手がやるという発想自体ありませんでした。だから先輩たちの反応も「えっ、おまえなの?」という感じ。毎日全体の稽古が終わった後、玉三郎さんと先輩たちがズラーッと居並ぶ中で僕と小田洋介の2人が大太鼓の裏打ちの稽古をする、というのが一ヶ月続きました。体力的にもきついですし、まだ右も左も分からない分際で、全員の目に曝されて大太鼓を打つ毎日というのは、ほんとにもう大変でした。

船橋 苦しかったよね(笑)。

石塚 ただ、そうやって叩き込まれたせいで、鼓童の先輩に教わっただけでは気付かないことにいろいろ気付くことができて、自分の中にも何か芽生えたものがある気がしました。玉三郎さんは、それまでの鼓童ではあり得なかった身体の使い方や考え方を示されるので、僕らよりもむしろ先輩たちの間で「そんな教え方あり!?」という戸惑いが強くなり、2、3年は重苦しい状態が続いたんですけど、『アマテラス』(’06年初演)のころには、もうすっかりいい雰囲気になっていましたね。

坂本雅幸 Photo: Takashi Okamoto

坂本 僕は『アマテラス』の稽古時は準メンバーだったんですが、佐渡の民俗芸能「鬼太鼓」を取り入れた場面で、玉三郎さんにその踊り手をやるように言われて、ものすごく丁寧に教えていただきました。研修生の時に、研修所がある柿野浦という集落に伝わる鬼太鼓を、土地の方に教わっていたのですが、玉三郎さんは「こうした方がいい」と、どんどん動きを変えていくんです。最初は、教わったものを壊す気がして抵抗があったんですけど、言われた通りにしてみると、身体の軸がきれいに見えたり、腕の広がりを大きく見せられたりと、元々あったものを、舞台で演じるためによりよくしていただいている、ということがわかって、さすがだと思いました。あの時教わった身体の軸の保ち方は、今でも常に意識するようにしています。

住吉 僕は、玉三郎さんが鼓童の芸術監督に就任した’12年に準メンバーになったんですけど、研修生の頃から、玉三郎さんは研修所に稽古を付けに来てくださっていたんです。

船橋 その年は、たまたま作品創りに取りかかる時期に、メンバーの多くが出払っていたんですね。でも(住吉)佑太たちの年の研修生は優秀な人材が揃っていたので、玉三郎さんのおっしゃることに対応できたんです。

住吉佑太 Photo: Takashi Okamoto

住吉 僕たち研修生は、最初は稽古を見学させていただくということで正座して並んで見ていたんですが、休憩時間に玉三郎さんがテクテク歩いていらして、「ちょっと見よう見まねでいいからやってみなさい」とおっしゃるので、やってみたら「ああ、意外とできるね…」と言われ、「(よっ)しゃぁ、ここでぶちかましたる!」って気合いが入りまして(笑)。実際には、ほとんどできてなかったはずなんですけど、気概を感じていただけたのかなと。

船橋裕一郎 Photo: Takashi Okamoto船橋 そうやって玉三郎さんは、特に若手にどんどん挑戦させていくので、先輩たちはそれを見て焦りながらも、自分の足元を見つめ直す、という感じでしたね。今から思えば、僕たちが入った頃は、鼓童には閉塞感があって、そこに外部から玉三郎さんがやって来たことで、物事が先に進み始めたんです。ただ、キャリアのある先輩たちにとっては、自分たちが築き上げてきたものを否定されたように感じたところもあると思います。僕自身は、(石塚)充やその下の世代が抜擢され活躍するのを、後ろから見ていた方なので、焦りはあったし、まあ今もあるんですけど、自分はパッと要求に応えられるタイプではないし、人とうち解けるのにも時間がかかるので、自分のペースで、一歩一歩やるしかない、と思っていました。精神的にはきつかったですけど、そのうちだんだんと、玉三郎さんに声を掛けられるようになりました。

Photo: Takashi Okamoto

現在も、若いメンバーの中には抜擢される者と、そうでない者がいるので、不安を抱くことはあると思います。でも、まじめに頑張っている人間のことは、玉三郎さんはちゃんと見ていて、何らかの形で、いいところを見出してくださるので、信じて努力を続けてほしいと思います。玉三郎さんのこういう指導者としての面も、とても勉強になります。

Photo: Takashi Okamoto

坂本 僕たちの世代以降は、わりと戸惑うこともなく、羽根を伸ばして自由にやらせてもらっていますけど、

住吉 いやぁ、『ワン・アース・ツアー~伝説』(’12)の時の逆風はすごかったですよ(笑)。

船橋 あれも大きな転換期でしたね。

住吉 終演後のアンケートが「こんなものを観に来たんじゃない!」みたいな感想ばっかりで、激しく凹みましたけど、その後アメリカでもツアーがあって、一年後にまた日本で上演した際には、ガラッと評価が変わったんですよね。

石塚 僕たちの世代は、それ以前から『アマテラス』みたいに演劇的な世界や、『打男 DADAN』のように振り切った大胆な作品で、「こんなおもしろい世界があるんだな」ということを経験してきていたんです。むしろ、けっこう長い時間をかけて、段階を踏んで変化してきた自覚があったので、『伝説』についても、別に驚かなかった。まぁ最初のうちの何年かは、ちょっと大変かもしれないけど、そのうち落ち着くだろうと、漠然と思っていましたね。

住吉佑太 Photo: Takashi Okamoto

住吉 心強かったですよ。僕たちの感覚では『伝説』では、「えっ、こんなことすんの!?」って躊躇するようなこともあったんですけど、充さんは「はい、じゃ、やりましょか」って淡々とやっていた。僕たちに「玉三郎さんがおっしゃってるのはこういうことだよ」ってわかりやすく説明してくださって、いわゆる従来の鼓童的なことと、玉三郎さんのおっしゃることの中間地点にいてくださる感じで、とても有難かったです。

坂本雅幸 Photo: Takashi Okamoto坂本 いわゆる「昔ながらの鼓童」が観たいという方は多いですし、その一方で新たな挑戦を評価してくださるお客様も、もちろんいらっしゃる。そして回数を重ねるごとに、だんだんと、挑戦と変化を楽しみに観に来てくださるお客様が、多くなってきていると感じます。玉三郎さん無しには不可能だったこの大変革を活かして、これからも自由に、いろいろなことに挑戦していきたいですね。

船橋 僕は、こうやって先を行ってくれるメンバーには、どんどん先に行ってほしいし、そうではない、別のおもしろい面を持っているメンバーには、その個性を活かした、別の表現を目指してほしい。将来も鼓童がそういう多様なグループとしてあり続けられるよう、その通過点の一人となることを目指したいと思います。

船橋裕一郎 Photo: Takashi Okamoto

ー鼓童創立35周年記念コンサートパンフレットより

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公演紹介
http://www.kodo.or.jp/news/20160900oet_ja.html

全国ツアースケジュール
http://www.kodo.or.jp/oet/index_ja.html#schedule26a

12月14日(水)福岡公演
http://www.kodo.or.jp/oet/20161214a_ja.html

12月17日、18日 大阪公演
http://www.kodo.or.jp/oet/20161217-18a_ja.html

12月21日〜25日 東京・文京公演
http://www.kodo.or.jp/oet/20161221-25a_ja.html


倉本聰さん来村


倉本聰さん来村

Photo: Taro Nishita

10月4日、脚本家・劇作家・演出家の倉本聰さんがご一家で鼓童村を訪問されました。稽古場では小田洋介の大太鼓をご覧になり、和泉邸では研修生の茶道の稽古、たたこう館や深浦学舎を視察。さらに柿野浦の研修所まで足をのばされて、藤本吉利による研修生の稽古をご覧になりました。

Photo: Taro Nishita

北海道で長年「富良野塾」を主催してこられた倉本さんから、研修生たちに研修所での暮らしや稽古、日々の想いなどいろいろとご質問いただき、楽しい交流の時間となりました。

Photo: Taro Nishita
おしまいには研修生が「帆柱起こし音頭」を披露。さわやかな秋晴れの一日でした。


知床五湖に行きました/中込健太


知床五湖に行きました

Photo: Kenta Nakagome

網走公演の前日、知床五湖へ行きました。

Photo: Kenta NakagomePhoto: Kenta Nakagome

大自然のなかで、静寂が心地よかったです。

中込健太

クマに出会わなくてよかった〜

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公演紹介
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スケジュール
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螺旋・網走公演 大盛況!/吉田航大


螺旋・網走公演 大盛況!

日増しに肌寒くなり、夜長の頃となりました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。準団員の吉田航大です。10月9日、我々ワン・アース・ツアー班は、ツアーの折り返し地点、北海道・網走市にて公演を行いました。

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網走市と言えば、日本最恐の刑務所「網走監獄」で有名ですね。その他にも屯田兵上陸地など、様々な歴史の残る街です。

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さて、今回我々がお世話になった「網走市民会館」。この会館は昭和43年からあり、ものすごく趣のある会館でした。(ロビーには開館当時からずっと飾ってある時計も。)

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築48年、様々な音を響かせ吸収した会館だけあって、私たちの音もあたたく包み込まれるようでした。

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鼓童にとって初めてのOET網走公演でした。そして今回尽力いただいたのは、「鼓童・網走公演実行委員会」の皆さんです。皆さんのお力により、チケットは完売、当日満席という演奏者としても大変嬉しい結果となりました。実行委員会約60名という本当に多くの方々に支えられて本公演を行うことが出来ました。退館後に実行委員会の皆様が開いてくださった交流会では、これまでの事、これからの事など、様々なことを語り合う良い時間となり、「演奏することだけが目的じゃない」と改めて実感できる機会になりました。

今回を糧に、残りのツアーも邁進して参ります。

Photo: Takashi Okamoto

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感動の対面/本間康子


感動の対面

10月2日(日)のこと。「太鼓、見られます?」「大きい太鼓があったら見たいんだけど」などと口々に言いながらお客様が入ってこられました。見学の方が「太鼓が見たい」という場合、太鼓の演奏が見たいという意味でおっしゃることも多いので、「今日は講師がいないのですが」などとお答えしていると、ホールの中から「あーこれだ!」との声が。

なんとお客様の一人は木こりさん。ご自分の伐った木が太鼓になっていると聞き、見に来られたのでした。

Photo: Yasuko Homma

伐られたのが2001年ですから、15年ぶりのご対面です。木こりの太田さんは、太鼓は1台(やまいもくん)だけと思っておられて、ぶたばなちゃんを紹介したところ、大変驚いて、そして喜んでくださいました。一緒に来られた方は、この木が生えていたお寺「善導寺」の檀家さんとのこと。この木が生えていた頃を知っている皆さんにお目にかかれて、私たちにとっても「感動の対面」でした。

伐られた当時、買い手がつかなかったそうですが、木の表面の模様を見て「やっぱりタマモクが出てる。これはケヤキの中でも価値のあるものなんですよ」と教えてくださいました。

Photo: Buntaro Tanaka

やまいもくん(奥)とぶたばなちゃん(前)

佐渡太鼓体験交流館サイト

佐渡太鼓体験交流館Facebook


「鼓童ワン・アース・ツアー2016〜螺旋」舞台レビュー


鼓童ワン・アース・ツアー2016〜螺旋
舞台レビュー

コピーライター:ND

Photo: Takashi Okamoto
『神秘』(13年)『永遠』(14年)『混沌』(15年)と、ここ3年のワン・アース・ツアーは”太鼓芸能集団 鼓童”の象徴である大太鼓を敢えて使わず、全ナンバーを新曲にして”新生鼓童”に生まれ変わる努力を重ねている印象が強かった。今回の『螺旋』では、まず玉三郎が関わるようになってからのレパートリー(09~13年初演)を並べて、その行程を振り返る。

Photo: Takashi Okamoto

出演者全員が揃って肩から担いだ桶胴太鼓を軽やかに響かせる『炯炯』(13年)に始まり、『Phobos』(09年)、『ミュート』(13年)、『草分け』(13年)と、桶胴太鼓の魅力を多角的に伝えるヴァリエーションが続く。

Photo: Takashi Okamoto

衣裳は白(後半は黒)のタンクトップに七分丈のレギンス。繊細で無国籍、洗練された現在の鼓童の音色を表現するためには、鉢巻きや半纏よりも相応しいコスチュームと言えるだろう。それは裸に締込(六尺褌)が定番だった『大太鼓』においても同様だ。

Photo: Takashi Okamoto

続いて登場したのは、ここ数年玉三郎演出作品では距離を置いていた大太鼓で、タイトルも前身の鬼太鼓座時代の75年に初演以来、鼓童の代表的な演目になっている楽曲と同じ。が、中身は完全に刷新された16年ヴァージョンで、屋台も提灯もなければ、笛や鳴り物も伴わない。代わって、ティンパニとグランカッサという西洋楽器の大太鼓が両脇を固め、森羅万象を想起させるような、深く、強く、ドラマティックな音色を、観客の臓腑にしみ渡らせる。

Photo: Takashi Okamoto

続く『モノクローム』(77年)も初期の代表作だけれど、これは現代音楽の作曲家石井眞木が、高音で乾いた音色の締太鼓の特性を解析し、構築した名曲。和太鼓の素朴さや荒々しさと対極にあるという点では、現在の新生鼓童の方向性にすんなり馴染むものだ。

Photo: Takashi Okamoto

そして今回は休憩を挟んで、同じ七台の締太鼓による『Color』(09年)が演奏される。撥を置き、太鼓の皮に爪を立てたり、こすったり、鈴の塊を投げつけたり、お互い顔を見合わせて唸ったり、ため息をついたり……。自由でコミカルなこの曲が、緊迫感漂う『モノクローム』のパロディであることが明快になる構成になっている。

Photo: Takashi Okamoto

旋回する女性パフォーマーのロングスカートと歌声が美しい『明けの明星』(12年)や、篠笛のメロディーが郷愁を誘う『夕闇』(13年)、数種類の撥を使い分け桶胴太鼓の音の表情をシャープかつ豊かに表現する新曲『綾織』を経て、最後にいよいよ表題曲の『螺旋』。

Photo: Takashi Okamoto

平胴、長胴、桶胴、ティンパニなど、大きさもルーツもさまざまに組み合わされた太鼓のセットが、要のソリストを囲むように配置され、八人の奏者による複雑かつ緻密、変化に富んだ打法が展開される。作曲には、今年舞台デビューした新人、若手、中心メンバーと、キャリア的に三世代にわたる演者が関わっており、文字通り螺旋を描くように順に演奏されるフレーズの中には、『屋台囃子』(73年)、『三宅』(82年)、『巴』(03年)といった、鼓童の各時代を象徴する楽曲が散りばめられているとのこと。

Photo: Takashi Okamoto

フレッシュな息吹を絶やさず育てる姿勢を改めて印象づけるとともに、過去を凌駕する解釈と表現によって35年間の歴史をしっかと受け止め、未来へ進む方向性を明確に呈示していた。「太鼓芸能を芸術に高める」と宣言して始まった玉三郎による新生鼓童の理想が、見事に具現化した瞬間に立ち会えた気分だ。

Photo: Takashi Okamoto

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公演紹介
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全国ツアースケジュール
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12月14日(水)福岡公演
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12月17日、18日 大阪公演
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12月21日~25日 東京・文京公演
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実りの秋/船橋裕一郎


実りの秋

Photo: Taro Nishita
いかがお過ごしでしょうか? 佐渡の田んぼも稲刈りがほぼ終わり、はざに稲が干されております。まもなくすると新米を食べることができますが、自分の住まいとする地のお米を食せることは、とても贅沢なことであり、なによりも佐渡のお米は本当に美味しいのです!

Photo: Takashi Okamoto

さて、螺旋ツアー班、交流公演班はツアー真只中でございます。各地での熱演をどうぞ会場にて体感していただければと思います。若いメンバーの多い両ツアーですが、日々舞台を良くしようと頑張っている姿がとてもまぶしく、さらに逞しくなって佐渡に戻ってきてくれることと思っております。

Photo: Yui Kawamoto

そのような中、私は佐渡と各地を行ったり来たりしております。先日、小編成にて鼓童としては16年振りの韓国に行ってまいりました。2泊3日という強行スケジュールではありましたが、「日韓交流おまつり」というイベントで金徳洙さんやサムルノリの皆様との久々の再会と共演をしました。日韓から多くのアーティストが参加され多くの刺激を受けたとともに、最後は会場全体がひとつとなり大変に盛り上がりました。

Photo: Yui Kawamoto

また、この後には鼓童49カ国目となるベトナムでの公演も予定されています。この夏、ECにて共演したベトナムのバックハー、2月に訪問した際にお会いした皆様との再会と共演、現地でのミュージックフェスティバルへの参加も予定されております。

Photo: Takashi Okamoto

昨年のEC後にインドネシア、バリ島に訪問したように、出会った方々の本拠地を訪ねることはお互いの歴史や背景を深く知ることができ、相互理解をさらに深めることができます。数年後のECでは数カ国からのゲストをお呼びできるかもしれません。

昨年の香港、今年始めのブラジルなど、近年、欧州や北米以外の国や地域にでかける機会が増えております。鼓童の活動範囲や内容がさらに広がりをもち、個人やグループの幅や奥行きにつながってさらに面白い音楽や表現が生まれてくればと思います。

Photo: Takashi Okamoto
太鼓芸能集団 鼓童 代表 船橋裕一郎

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【研修所】お風呂改修プロジェクトへのご協力ありがとうございます


鼓童文化財団研修所 お風呂改修工事ほぼ完了
お風呂改修プロジェクトへのご協力ありがとうございます
引き続き、ご支援をよろしくお願いいたします

Photo: Yasuhiko Ishihara

柿野浦研修所が開設20年を迎えた昨年、耐用年数を超えた浴室の設備を改修すべく立ち上げた「お風呂改修プロジェクト」。11月に行った研修所の収穫祭から「お風呂募金のお願い」をスタートさせました。これまでに柿野浦集落の方々をはじめとする地元の皆様や、研修所での合宿を経験した「鼓童塾」同窓生の皆様、そして公演会場で研修所紹介の展示を行った折などに、沢山のご支援をお寄せいただきました。月刊「鼓童」7月号での呼びかけにも、皆様より多くのご協力をいただきましたこと、深く御礼申し上げます。


Photo: Yasuhiko Ishihara

おかげさまで、この8月半ばに着工、月末にはほぼ工事が完了いたしました。

Photo: Yasuhiko Ishihara

大きな湯船に、新しいシャワーやボイラー、また水圧も改善され、研修生は、一日の終わりを至福のお風呂タイムで締めくくることができるようになりました。

Photo: Yasuhiko Ishihara

昨年11月から今までに「研修所育成支援」として、総額で130万円を超えるご支援をいただきました。改修費用は200万円程度を見込んでおり、研修費に含まれる設備費や、研修所の諸経費の削減などで対応する計画でしたが、工事の過程で予定外の漏水が発見され、さらに大掛かりな配管工事が必要となっている状況です。

プロジェクトとしては工事の完了を持って、一旦の区切りといたしますが、老朽化した研修所の建物を今後も維持・活用し、豊かな自然に囲まれた環境の中で研修生を育成していくため、皆様より引き続きご支援をいただけますよう、心よりお願い申し上げます。

金額は1口1,000円で、何口でも任意の金額をお寄せください。

なお、お寄せいただいた支援金は、「研修生育成支援」へのご寄付として研修生からのお礼状を後日お届けいたします。また、公益財団法人への寄付金として、所得税(お住まいの地域によっては住民税も)の優遇措置の対象となります。

ご送金先:
[郵便振替] 加入者名:公益財団法人鼓童文化財団
口座番号:00690-9-25829
「研修生育成支援」と明記の上ご送金ください。
[銀行振込] 口座名義:財)鼓童文化財団(ザイ.コドウブンカザイダン)
第四銀行 南佐渡支店 普通 1143861
三菱東京UFJ銀行 新潟支店 普通 142468
銀行振込の場合、お名前の前に「KEN」とお書き添えの上
お振込ください。


新書館「ダンスマガジン11月号」に鼓童記事掲載


新書館「ダンスマガジン11月号」に鼓童記事掲載

Photo: Erika Ueda

新書館「ダンスマガジン11月号」で、8月20日にサントリーホールで上演した「鼓童創立35周年記念コンサート第三夜 ~飛翔~」の様子が紹介されました。ぜひご覧ください!

Photo: Erika Ueda

(写真は坂本(上)、船橋(下)。先ほど無事、韓国より戻りました!)

 

ダンスマガジン 2016年11月号
http://www.shinshokan.co.jp/dance/index_dance.html

鼓童創立35周年記念コンサート 「第3夜~飛翔~」
坂東玉三郎が演出を手がけた和太鼓とダンスの意欲的なコラボレーション!

 


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