鼓童ブログ Kodo Blog

Tag ‘坂本雅幸’

『タイヤ、揚琴、ドラム、そして太鼓』2015 真夏の「混沌」稽古場レポート/伊達なつめ


タイヤ、揚琴、ドラム、そして太鼓
2015 真夏の「混沌」稽古場レポート

文●伊達なつめ 写真●岡本隆史

Photo: Takashi Okamoto

「まだ、まとまらないんですけど」
「いいの、〝混沌〟だから」

「ちょっと、ごちゃごちゃしちゃって」
「まさに〝混沌〟じゃないか」

2015年8月上旬に訪ねた佐渡の稽古場では、何かにつけて今回のワン・アース・ツアーの新作タイトルが連呼されて、場をなごませていた。

Photo: Takashi Okamoto

〝混沌〟は、辞書には『ものごとが整っていないさま』とあるけれど、本来、世の中ってそういうものでしょう。システム化されて国だの政治だのになってはいても、人間は、整理整頓などされていませんからね。これまで『伝説』では各時代の作曲家の作品を並べ、『神秘』で闇というものに向き合い、『永遠』では曖昧な雰囲気が繰り返されるものを表現してきたので、今回は〝グチャグチャで楽しめる〟感じでいこうと思います。とにかく、いろいろな楽器が出てくることにしたいんです。ドラムも、タイヤも、揚琴も」

と、玉三郎芸術監督。そんなわけで今回は、つねにも増してユニークな楽器が登場している。まず、目を引くのは、冒頭にコロコロと転がってきて、その後、楽器と化すタイヤ。これは小田洋介さんのアイデアで取り入れられた。

Photo: Takashi Okamoto

「アメリカ・ツアーに演出補佐で参加していた際にワークショップをやったんですが、そこで、アメリカの人たちがタイヤを叩いているのを見たんです。あくまでも、高価で太鼓が買えないための代用品なんですが、タイヤを楽器として使ったら喜ばれるんじゃないかと、フッと玉三郎さんのことが頭に浮かびまして。提案したら『音が聞きたい』ということだったので、いくつか曲を作ってみたら、けっこう音が出たんです。皮の代わりに張ってあるのはビニールテープなので、耐久性を心配したんですけど、フルパワーで2時間叩いても、大丈夫だったんですよ。大きなバット撥で叩くと、意外といい音が出ます

これを実際に舞台で叩くのは、主に三人の女性たち。そのうちのひとり内田依利さんは、カナダに留学していた学生時代にも、タイヤを楽器として叩いた経験があるそう。

「わりと、日本より海外の方が多いかもしれないですね。タイヤとか、水道のパイプみたいなものにテープや皮を貼って、人前で演奏していました。そうやってふつうにやってはいましたけど、タイヤは、打ってもぜんぜん撥が跳ね返ってこないので、意外ときついんですよ。振動がまったくなくて、ニュアンスが出ないので、とにかくウワーッと力を込めて叩きます。ビート感はわりと出るので、細かいことはあまり考えずに、どんどんとノリをよくしながら、ただただ振り回す感じです(笑)」

女性たち3人は、第一幕は太鼓のコミュニティーにドラムやタイヤという異物を持ち込み混沌をもたらす、アウトサイダー的存在として登場。 バット撥を力任せに振り下ろす姿は、かなり迫力があってコワい。

Photo: Takashi Okamoto

荒っぽいタイヤに比べて、より繊細さが強調されるのが、中国の打弦楽器、揚琴(ようきん)。船橋裕一郎さんが、メロディアスな音色に挑戦している。

Photo: Takashi Okamoto「こういう音を入れてみたいという話は、最初から聞いていたんですけど、まさか自分がやることになるとは。たまたま、ほかのメンバーがほぼ全員出ているシーンを眺めていたら、玉三郎さんと目が合ってしまったんです(笑)。先日、揚琴の演奏家の先生に来ていただいたんですが、あまりにもすご過ぎて、汗が出ました。一弦叩くと、ひとつの音に三〜四本のワイヤーが触れて和音になるんですが、メロディー楽器をあまりしていなかったので、間違いなく決まった音階のある細い弦を叩くのが難しいです。叩くといっても打ち付けるのではなく、一瞬のタッチでないと鳴らないし。とはいえ、同じ打楽器の仲間ではありますから、共通点はあるはず。いちばんいいタッチのしかたを、見つけられればと思います

さて、混沌をもたらす3つ目の楽器は、ドラムだ。スネア(スタンドで腰の高さに設置したドラム)やタムタム(ドラムセットでは上部に設置される2つ並んだドラム)といった単体で使用されるほか、今回はドラムセットによる三人のソロ演奏まで披露される。そのうちのひとり坂本雅幸さんは、かつてプロのドラマーを目指した経験者。

Photo: Takashi Okamoto「学生のころずっとやっていたので、太鼓を始めたころは、『打ち方がドラムっぽい』と散々言われていました。ドラムは手首を使うんですが、和太鼓は肩と全身を使って打つものなので、同じ太鼓でもぜんぜん違うんですよ。昔から感じていたことですが、ドラムと和太鼓を合わせるのは、すごく難しいものなんです。まず、響きのタイミングが違う。ドラムはヒットした瞬間の音がすべてですけど、和太鼓は打った後の響きの方が、大きくなります。それから音色自体も、ドラムはガシャガシャしているように聞こえますが、実はかなり豊かで、洗練されている。これと比べると和太鼓は、だいぶ原始的なんです。
今までもいろいろな楽器を使ってきましたけど、ドラムは、和太鼓に対してもっとも違和感があって、手をつけにくかったんです。今回は、それに敢えて挑戦する、ということになるので、今は和太鼓の打ち方を変えて、合わせていこうとしています。いつものようにドスンと打ち込むと、深く響き過ぎてしまうので、表面の音を出そうと、探っている最中です。和太鼓とドラムのセッションはよくありますけど、想像できるようなものになってしまうと意味がないので、ぶっ飛ぶようなものにしたいんですよね。僕はドラマーとしては技術屋の方だったんですけど、小手先のドラマーって、あまりおもしろくないじゃないですか。すごいドラマーというのは、技術ではない、もっと別の次元のものを持っています。鼓童には〝別のもの〟だけはあるので(笑)、それが出せるようにならないと

住吉佑太さんは、作曲で大忙しのなか、ドラムにも挑戦して、坂本さんの言う「別のもの」ぶりを遺憾なく発揮している。

Photo: Takashi Okamoto「玉三郎さんは、『ドラムを力いっぱいぶっ叩け。クレイジーになりなさい』とおっしゃるんです。これは僕の認識ですけど、大太鼓を叩く場合は、その行為は音楽的な部分を超えて、精神的な部分が重要になってくるんですよ。手先でできるものではないので、体力をめっちゃ使って打ち込んで、しんど過ぎて何も考えられなくなってきて、若干トランス気味になるくらい。そんな状態であるために、叩く際にウォーッっという底力が自然と沸いてきて、太鼓に打ち付ける感じなんですけど、『それと同じことを、ドラムでやってみなさい』と言われている気がするんです。太鼓とドラムの、外側ではなく、内側にある共通項を見つける作業なんじゃないかと。だから、今はとにかく思いっきり叩いています。立ち上がって叩くは、シンバルのネジは飛ぶは、もうすごいです(笑)

楽器としてのドラムと和太鼓の違いも、強く感じます。そもそもドラムセットは、人数が足りないからひとりで叩けるようにという、利便性でつくったものじゃないですか。すごく合理的なんですよね。それに引き替え和太鼓は、なんでこんな打ち方しなきゃいけないんだというほど、不合理で理不尽。屋台囃子なんて、腹筋しながら(無理な体勢で)打つわけですからね。この相反する二つをどう合わせていくかは、ただいま模索中です。ドラムの基礎は習ったんですが、ぜんぜんできてなくて、マイナスからのスタートですけど、『太鼓打ちのドラムを』と玉三郎さんに言われているので、なんとか新しい音を見つけたいと思っています」

Photo: Takashi Okamoto

ドラムのソロを披露する小田さん、坂本さん、住吉さんの三人は、三年前から元ザ・ブルーハーツのパワフルなドラマー、梶原徹也さんの指導を受けてきた。『混沌』における三人三様のまったく異なるソロは、タイトルにふさわしい見どころ・聴きどころのひとつとなっているが、そこには時間をかけて彼らと向き合ってきた、梶原さんの尽力がある。

Photo: Takashi Okamoto

「坂本雅幸くんは、プロのドラマー志望だっただけあって、最初からわりと何でもできたので、速いパンクなども含めたいわゆるロック・ドラムを。小田洋介さんは、僕と同じ猪突猛進型なので、『ブルーハーツ仕込みの伝家の宝刀を君に伝えよう!』と、まっすぐなエイトビートを伝授しました。住吉佑太くんは、エイトビートがうまくいかない代わりに、ワールドミュージック系のなまった感じのビートを出すのが得意なので、足を省略して手のニュアンスで攻めるようにしたら、いきなり伸び始めました。ふつうのロック・ドラムとはぜんぜん違う彼の持ち味が、そのままドラムに反映されています。彼らはみな超一流の打楽器奏者ですから、爆発していくシーンで、自分のエネルギーを楽器に託して表現する術を、知っているんですよね。先日の練習でそれが確認できたので、もう何も心配する必要はないと思っています。バッチリです!」

こうした新たな楽器へのチャレンジが続くなかにあって、中込健太さんは、ワン・アース・ツアーとしては久しぶりとなる大太鼓(※)に向き合っている。
※平桶大太鼓による「大太鼓」スタイルの演奏

Photo: Takashi Okamoto「これまで鼓童がやってきた、屋台の上に載せて打つ大太鼓のスタイルでは、ある形式ができあがっていて、先輩たちが創り上げたものに自分が乗っかっていき、そこから外れないようにしつつ、自分ならではの個性を出す、ということが求められていたんです。今回は、そうした今までの鼓童の大太鼓とは違う役割で、単にひとつの楽器として存在すればいいのかな、と思っています。でも、大太鼓には、どうしても楽器ではない存在感を感じてしまうんですよ。〝樹齢何百年という木に、生きていた牛の皮を張ったすごいもの〟に対峙するためには、それなりに自分の気持ちをととのえて向かわなければいけないので、音楽をやっているという意識が持てないんです。音楽として構成されているものの中に、そういう気分を持ち込んだら、どうなるのか。もしくは何か違うものが出てくるのか。そこがとても楽しみですね」

未知の楽器へのチャレンジと、西洋楽器ドラムの鼓童的解釈、そして、築かれた伝統を問い直す姿勢。どこまでもアグレッシブなアプローチが、〝混沌〟を生み出そうとしている。

Photo: Takashi Okamoto


【佐渡へ初演を観にいこう!】
23日、新作「混沌」佐渡初演!
http://www.kodo.or.jp/oet/20151123a_ja.html
11/22 17時まで受付:アミューズメント佐渡 Tel. 0259-52-2001、蔦谷書店佐渡佐和田店(窓口へ)
(鼓童チケットサービスでの受付は終了しました)
<当日券>23日14時より劇場で販売

ILL-OET混沌-A4-150526

「混沌」作品紹介

スケジュール(2015年11月佐渡初演〜12月)

「混沌」ブログ


伊達なつめ(だて・なつめ)
演劇ジャーナリスト 演劇、ダンス、ミュージカルなど、国内外のパフォーミングアーツを追いかけ、女性誌『InRed』、『CREA』、新聞”The Japan Times” などへ寄稿。”The Japan Times” に英訳掲載された日本語のオリジナル原稿は http://natsumedate.at.webry.info/ で公開中。著書『歌舞伎にアクセス』(淡交社)ほか。


田中要次氏 監督のショートムービーに鼓童メンバー音楽参加


田中要次氏 監督のショートムービー
「ドラムマンz バチがもたらす予期せぬ出来事」
鼓童メンバー・音楽参加!

DRUMMANz_photo03

俳優・田中要次さんが監督を務め、フラワーカンパニーズのドラマー・ミスター小西さんが主演のショートムービー『ドラムマンz バチがもたらす予期せぬ出来事』が完成、予告編となるトレーラー映像が公開されました。

▶︎Youtubeで再生 https://youtu.be/AO-OBMNGrWg

これは、名古屋にある映画館「シネマスコーレ」が地元・中川運河の魅力を向上させるために企画したオムニバス映画イベント「Filmusic in 中川運河・夏」にて公開される、実際に中川運河で撮影・制作された4本のショートムービーの中の1作品で、さらにドラムの神様役として中村達也さん、スティーヴ エトウさんが出演されています。

このたび監督の田中要次さんからのお声がけにより、この作品に鼓童も一部、音楽提供させていただきました!(作曲:船橋裕一郎 演奏:石塚充、坂本雅幸)

Photo: Erika UedaPhoto: Erika Ueda

鼓童村での収録の様子

「ドラムマンz バチがもたらす予期せぬ出来事」

監督・脚本・編集:田中要次
出演:ミスター小西 中村達也 スティーヴ エトウ フラワーカンパニーズ 藤村忠寿 他
撮影:寺田緑郎
録音:坂上賢治
照明:堀口 健
美術:永澤こうじ
音楽:フラワーカンパニーズ、鼓童(船橋裕一郎、石塚充、坂本雅幸)、Shleeps

Introduction
嘗て、JR東海の社員だった頃にシネマスコーレの常連客だったという田中要次が25年の時を経て、監督として名古屋に帰って来た。それもこの映画の為に名古屋にゆかりのある豪華メンバーを集結させたのだ! まずは今年結成26周年で日本武道館ライブを控えているフラワーカンパニーズ。そのドラム担当のミスター小西が異例の初主演! そして、元BLANKEY JET CITYのドラマーであり、俳優としても『野火』などに出演で知られる中村達也。HTB『水曜どうでしょう』のメンバーとして、長年の人気を誇るディレクターの藤村忠寿は北海道から。元PINKのメンバーでもある重金属打楽器奏者のスティーヴ エトウは奈良から。更に鼓童が佐渡島からサウンドトラックを提供するなど、全国各地から魅力的な才能が集結! その上、まだまだ大物俳優らがサプライズ出演しているから見逃せない。この作品のクライマックスはドラミングのセッション対決の為、映画にはあるまじき一発撮りが求められ、そのシーンではドローンを含め、9台のカメラが使用された。この作品は色々な意味でセッション的要素を含む破天荒な映画作りが試されている。

DRUMMANz_photo02
STORY
さえないドラマーの泰文は音楽にも恋にも人生にも疲れ果て、自棄になって運河にドラムスティックを投げ捨ててしまう。すると河から金のスティックを持った神が現れ、更にもう一体の神が現れ?… 真実を賭けた神々の太鼓対決が始まる!
作品時間:40分(名古屋版のみ フラワーカンパニーズ×藤村忠寿による対談を追加)

監督プロフィール:田中要次
1987~1990年までJR東海に所属で愛知県に在住。シネマスコーレに出入りしている時に当時ファンだった山川直人監督と出会い、音楽系ショートムービーの出演オファーを受けた事がきっかけとなり、俳優を志し上京。映画『鮫肌男と桃尻女』、ドラマ『HERO』の出演などで世に知られる。2003年『刑事まつり』シリーズの一編「釜岡刑事」で監督デビューし、未だに超破格低予算の短編映画を撮り続けながら苦悩中。

チラシチラシ


2015年グッドデザイン賞受賞祝賀会/井関直美


2015年グッドデザイン賞受賞祝賀会

Photo: Naomi Iseki

鼓童メンバー・坂本雅幸が監修し、鼓童が浅野太鼓楽器店と共同開発した「調律桶太鼓『奏』」が「2015年度グッドデザイン賞」を受賞しました。

昨日、グッドデザイン賞受賞祝賀会があり、浅野太鼓楽器店の浅野社長と共に出席させていただきました。特別賞も受賞していたので、スクリーンでの紹介もありました! 受賞者の皆さんでいっぱいの会場で『奏』がスクリーンに映し出された瞬間は、ほんとに嬉しかったです。

また、グッドデザイン大賞候補8団体のプレゼンテーションが行われ、受賞者の皆さんによる投票、開票、大賞の発表となりました。大賞が決まる瞬間に立ち会えるという、貴重な経験をさせていただきました。

image2

昨日(4日)まで受賞展も行われ、たくさんの方に『奏』に触れていただける機会となりました。


鼓童・坂本雅幸監修 調律桶太鼓「奏」、「2015年度グッドデザイン賞」を受賞!


鼓童・坂本雅幸監修 調律桶太鼓「奏」
「2015年度グッドデザイン賞」を受賞!

Photo: Takashi Okamoto

鼓童メンバー・坂本雅幸が監修し、鼓童が浅野太鼓楽器店と共同開発した「調律桶太鼓『奏』」が「2015年度グッドデザイン賞」を受賞しました! また、受賞作品の中から「グッドデザイン・ベスト100」※にも選ばれ、特別賞(グッドデザイン・ものづくりデザイン賞)を受賞しました。
http://www.g-mark.org/award/describe/42129

※「グッドデザイン・ベスト100」は、2015年度グッドデザイン賞受賞対象の中で、審査委員会により特に高い評価を得た100件です。
http://www.g-mark.org/activity/2015/best100.html

IMG_3180

また、この「調律桶太鼓『奏』」は、本年10月30日(金)〜11月4日(火)に、東京ミッドタウンで開かれる「2015年グッドデザイン賞受賞展(G展)」に出展、11月2日には東京ミッドタウン・ホールで開催されるグッドデザイン・ベスト100 プレゼンテーションで坂本雅幸が調律桶太鼓 奏を生演奏を披露。 会場に来られている観客を魅了いたしました。
http://www.g-mark.org/gde/2015/index.html


調律桶太鼓『奏』監修・坂本雅幸(鼓童)よりコメント:

11-坂本雅幸Portrait_2015_0737-mc

世界の打楽器には豊かな低音が出るように工夫されているものが多く、その要素が桶太鼓にもあればと考えていました。太鼓の魅力でもある力一杯叩けるという事も大事にしながら、更に音色の豊かさを加味出来ればと思い作りました。 一番の特徴は表と裏がそれぞれ独立してチューニング出来るという事、そして音色を広げるために裏面の低音の響きにこだわり製作しています。

最初は面の中央に重りを貼り低音を出すことを試みましたが、演奏に支障が出たり、強く叩く事によりすぐ剥がれてしまいました。そこで浅野太鼓さんが革自体のなめし方を工夫してくださり、思い通りの低音が出るようになりました。高音の面を叩いた時に深い余韻が出た事も思わぬ効果です。

チューニングも容易に行えるように、韓国のチャンゴや様々な国の民族楽器でよく使われている調律用の部品を太鼓に合うように工夫して取り付けています。更に長い時間担げるよう軽量化し、唄口にリングを入れる事によってリムショットを多用でき、音色も豊かになりました。

アイデアと太鼓作りの技術を詰め込んだ楽器です。ソロでもアンサンブルでも、新しい音色を是非お試し下さい。


受賞対象

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
調律桶太鼓「奏」
(よみ:ちょうりつおけだいこ「かなで」)
事業主体名:株式会社浅野太鼓楽器店
共同開発:太鼓芸能集団 鼓童
監修:坂本雅幸(鼓童)
*申請は浅野太鼓楽器店様より申請いたしました。
申請上、プロデューサー、ディレクター、 デザイナーは浅野太鼓 代表取締役社長 浅野恭央様となっております。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■グッドデザイン賞とは グッドデザイン賞は、様々に展開される事象の中から「よいデザイン」を選び、顕彰することを通じ、私たちのくらしを、産業を、そして社会全体を、より豊かなものへと導くことを目的とした公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「総合的なデザインの推奨制度」です。
グッドデザイン賞について詳しくはこちら
http://www.g-mark.org/about/

■お問い合わせ 鼓童オンラインストア
Tel. 0259-86-3630 Email: store@kodo.or.jp
kodo2
http://www.kodo.or.jp/store/index.html


鼓童メンバーからの質問/「混沌」ドラム監修・梶原徹也Q&A


ドラマー梶原徹也さんへ質問
鼓童×「混沌」ドラム監修・梶原徹也

2015年4月30日大阪にて 聞き手●上田恵里花 写真●岡本隆史

Photo: Takashi Okamoto

新作「混沌」のドラム監修・梶原徹也さん(元ザ・ブルーハーツ)に鼓童メンバーからの質問に答えていただきました。


Photo: Takashi Okamoto

◎まずはドラム経験者、坂本雅幸より質問です。
「いつも演奏されているライブハウスでのパフォーマンスと、今回のような劇場空間を対象に曲を創作する上での違いはどんなことですか。」

梶原氏(以下、K): ライブハウスは空間が狭いので、熱が伝わるんですよ。もう死ぬ気でやって、死ぬ気で汗かいたら、それがそのままボーンって伝わるんで、それがいいところですよね。だから今、鼓童と玉三郎さんが目指している舞台芸術、ほんとにもう細かい所まで計算しつくして、計算より更に上のものがくるように目指していると思うんですけれども、ライブハウスでは直接伝わる熱気のようなエネルギーの方をまず考えます。

混沌稽古_0827-ss

◎やっぱり一番は勢い、魂ですか

K: そうそうそうそう。それで、通じちゃうみたいなことはありますね。だけど、ブルーハーツはライブハウスから武道館の1万人にってなった時に、どうだったかというと、やっぱりその熱が伝わりにくくなるというんですかね。

◎距離がありますもんね

K: そうですね。伝わらないってことじゃないんですけど。その時どうするかっていうことで。この熱、想いを音に乗せて伝えるにはどうしたらいいか。武道館の一番後ろで聴いてる子達に、自分たちの演奏とともにエネルギーを伝えるには、例えばテクニック的な細かいことをやっても、何やってるかわかんないじゃないですか(笑)音も会場中に回っちゃってるし。かと言って、勢いだけで伝わる距離ではない…ていうときに、シンプルな演奏で、力強くひとつひとつの音をはっきり出して。それに乗せて、武道館の一番後ろまで自分の気持ちと音を届けようってことになって。で、自分のスタイルがね、出来ていった気がしますね。別にその細かいこととか、テクニカルなことを否定してることではなくて、自分がどうしようかっていったときにそういう方法を選んだってことですね。


Photo: Takashi Okamoto

◎副代表の船橋裕一郎より質問です。
「梶原さんのパワフルな演奏に圧倒されます。その元気の秘訣、パワーの源は何ですか。」

K: それはオンとオフがハッキリしてるってことです。三年寝太郎的な、蓄えてる時と、カッとスイッチはいる時と。


Photo: Takashi Okamoto

◎続いて、パワーヒッター中込健太からの質問、
「今までに最高の爆音がでた瞬間とは、どんな時でしたか。」

K: うーん、どんな時だったかなー。三十歳前後で腰を痛めて、その時にそうる透さんというドラムの大先輩に、脱力奏法を 教えていただき、カラダの中心を使ったグルーブの出し方、力ではなくスピードとキレで、音楽的に打楽器を鳴らすということを学んで。それ以来、音が変わった!より一打一打に想いをのせて演奏することということも含めて。日々、いい意味での爆音が出ているっていう。

◎日々爆音更新中ということですか?

K: そうですね。脱力奏法をやるようになってからは、逆にデカい音が出る様になったというのもありますし、爆音に深みが出てきました!健太と爆音対決したいなー。やってみたいなー。


Photo: Takashi Okamoto

◎「混沌」稽古でタイヤドラムを打ち鳴らしていた女性奏者、内田依利より質問です。
「ドラムが持つ力とは何でしょうか。『たたく』という行為や音が及ぼすパワーについてどう感じていますか。」

K: 叩くという行為に対してはドラムも太鼓もパーカッションもどれも同じだと思うんですけれども。あとは民族性ですかね。ロックももともとは民族音楽って感じがするんですよね。何で2・4のバックビートでリズムをとるようになったかというと、アメリカでロックが生まれた時に、黒人の人たちがもっているビート感がちゃんとそこに入っていたからだと思いますね。

Photo: Takashi Okamoto

それから大事なことは、叩くという単純な行為で、バイブレーションが生まれること。そのバイブレーションには、民族、伝統、人々の、もちろん個人の想いが宿っているということです。スタイルとしては、世界中の民族音楽がそれぞれ持っている特有のビートが、ドラムを通して世界共通の打楽器言語に翻訳されると思うんです。だから、コピーもしやすくなるし世界中に広まっていく。そこを取っかかりに、その音楽を作り上げた世界中の人々の生活、民族性、考え方に想いを巡らすことができたらいいなぁ、って。

例えば、鼓童でいうと「屋台囃子」という演目がある。これは、埼玉県の秩父神社の夜祭で演奏される太鼓を伝授していただいた、と聞いています。ここから、秩父の神様、自然、人々の生活や想いにまでつながっていける、これはスゴイ!素晴らしいことです!


Photo: Takashi Okamoto

◎最後に鼓童のサウンドメーカー住吉佑太からの質問です。
「ドラムを叩いていて最高に気持ちがいい!と思った瞬間はどんな時でしたか」

K: うーん、そうだなー。最近、ドラムソロで ちょっと新しい要素を加えて皆さんとコール&レスポンスをするようになって、「おーい!」っていい合うお客さんとのやりとり、あれ気持ちいいですね。あとは、自然の中での演奏!大自然のエネルギーの動きの一部に自分の音もある。どちらも音を通して自然や人とつながっている!この共鳴というか、共振、一体感に勝るものはないです!!


梶原さん、ご回答有難うございました。11月の稽古もよろしくお願いいたします。

▼梶原徹也さんコメント動画

ILL-OET混沌-A4-150526

「混沌」作品紹介

スケジュール(2015年11月佐渡初演〜12月)

「混沌」稽古場より(月刊鼓童より)

新作「混沌」稽古/住吉佑太


MBSラジオ「ありがとう浜村淳です」に小田洋介&坂本雅幸 生出演!


小田洋介&坂本雅幸 生出演!
MBSラジオ「ありがとう浜村淳です」

logo

浜村淳さんがパーソナリティを務める関西ローカルの生ワイド番組、MBSラジオ「ありがとう浜村淳です」に鼓童の小田洋介、坂本雅幸が生出演いたします。9月29日(火)10時ごろです、お聴き逃しなく!

Portrait_2015_1263-mPortrait_2015_0703-m

MBSラジオ「ありがとう浜村淳です」
放送局:MBSラジオ
日時:9月29日(火)10時ごろの出演
出演:小田洋介、坂本雅幸
番組サイト:http://www.mbs1179.com/arigato/

出演しました!(10/6更新)

20150929_101743

浜村淳さん、佐々木りつ子さんと小田洋介、坂本雅幸


坂本雅幸@「永遠」ブルーレイ・DVD/鼓童オンラインストア


Photo: Narumi Matsuda

エピソード紹介 その2
4曲目の「青天 Seiten」は坂本雅幸が作曲し、一人で一台の桶太鼓のみで演奏する演目です。

Photo: Takashi Okamoto

豊かな音色を生み出している太鼓は坂本が浅野太鼓社長 浅野恭央氏と試行錯誤しながら共同開発したもので、それぞれの面を独立してチューニングすることができます。「音」にこだわる鼓童と職人の技が産み出した太鼓です。

Photo: Takashi Okamoto

鼓童ディスコグラフィー
http://www.kodo.or.jp/discography/index_ja.html

「鼓童ワン・アース・ツアー~永遠」ライブ収録
ブルーレイ:6,000円(税込)http://www.kodo.or.jp/store/162_1469.html
DVD:5,000円(税込)http://www.kodo.or.jp/store/14_1470.html

kodo2鼓童オンラインストア
http://www.kodo.or.jp/store/index.html

20150607oet

「永遠」6〜7月、9〜10月国内ツアー
http://www.kodo.or.jp/news/20150606oet_ja.html

【6〜7月】新潟・神奈川・埼玉・群馬・千葉・大阪・長野・京都・愛媛・広島
【9〜10月】千葉・茨城・宮城・山形・岩手・秋田・静岡・愛知・兵庫・鳥取・山口・福岡・鹿児島

ディスコグラフィー | 永遠
http://www.kodo.or.jp/discography/od013014_ja.html


【ハイレゾ音源試聴できます】7月11、12日「永遠」京都公演会場


想像を超える音 世界を変える音/坂本雅幸

先日、「オンキヨー&パイオニアイノベーションズ」のスタジオで初めてハイレゾ音源を聴かせて頂きました。

まず耳に飛び込んで来たのは音の立体感。太鼓の音はこんなにもふくよかな物だったのかと改めて感動します。沢山の太鼓のアンサンブルでさえ、今まで聴いたことのないくらい、それぞれの太鼓の響きが色鮮やかに耳に届きます。

Photo: Ryotaro Leo Ikenaga

演奏者の息づかいや会場の空気感はもちろんですが、音の情報量の多さに想像力も刺激されて舞台の景色まで見えてくるようでした。

今までとは全く違う音の体験。

想像を超える音 世界を変える音 新しい音楽の価値を是非、京都公演会場で体験してください。

Photo; Satoko Maeda

ハイレゾ音源試聴できます!
@7月11、12日「永遠」京都公演

7月11日、12日の京都・公演会場「京都芸術劇場 春秋座」ロビーにて、ハイレゾ音源の試聴ができることになりました。鼓童メンバーも驚く音質「ハイレゾ音源」をぜひ体感してください。

【ハイレゾ音源とは】
ハイレゾ音源は、CDや通常のダウンロード音源より多くの情報量を持つ音楽データです。演奏者の息づかいやホールの残響など繊細な部分から、ホール全体にあふれる大音量まで、余すこと無く再現することが可能となりました。

ハイレゾ音源をお楽しみ頂くには、ハイレゾ対応の機器が必要となります。対応の機器にスピーカーでお聴き頂くのが理想ですが、携帯型の機器とヘッドホンの組み合わせ、またスマートフォンにソフトウェアをインストールし、ハイレゾ対応の機器およびヘッドホンを繋ぐことでもお楽しみ頂けます。

ハイレゾ音源は、e-onkyo musicより購入頂けます。

[e-onkyo music 「永遠」]http://www.e-onkyo.com/music/album/od015/

【鼓童関連記事】
▼【京都造形芸術大理事長×鼓童】京都芸術劇場春秋座特設サイトに、大学理事長の徳山氏と京都造形芸術大学出身の船橋裕一郎・小見麻梨子・草洋介との対談がアップされました。インタビューと写真の両方お楽しみ頂けますので、是非ご覧ください。
・春秋座WEBサイト:http://www.k-pac.org/performance/20150711d.html

Photo: Wakako Sato

▼「Lmaga.jp」鼓童・船橋裕一郎、坂本雅幸「永遠」インタビュー記事
Lmaga.jpニュース:http://lmaga.jp/blog/news/2015/07/kodo-eien.html
Yahoo!ニュース:http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150708-00010002-lmagajp-ent

20150607oet

「永遠」6〜7月、9〜10月国内ツアー
http://www.kodo.or.jp/news/20150606oet_ja.html

【7月】京都・愛媛・広島
【9〜10月】千葉・茨城・宮城・山形・岩手・秋田・静岡・愛知・兵庫・鳥取・山口・福岡・鹿児島

ディスコグラフィー | 永遠
http://www.kodo.or.jp/discography/od013014_ja.html


フリーマガジン「R25」に鼓童・坂本雅幸記事掲載!


「R25」に鼓童記事掲載!

r25

本日6月25日発行のフリーマガジン「R25」『COOL! JAPANESE』コーナーに坂本雅幸のインタビュー記事が掲載されました。WEBでは坂本作曲の「霹靂」R25版映像も公開!ぜひFacebook、Twitter等でシェアをお願いいたします!

世界が認める和太鼓集団のエース :WEB R25(動画あり)
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/wxr_detail/?id=20150625-00043028-r25

「R25」リクルートホールディングスが発行している25才以上の男性ビジネスマン向けのフリーマガジン。

配布場所:東京、神奈川、埼玉、千葉など http://r25.jp/haifu_list/


20150607oet

「永遠」6〜7月、9〜10月国内ツアー
http://www.kodo.or.jp/news/20150606oet_ja.html

【6〜7月】新潟・神奈川・埼玉・群馬・千葉・大阪・長野・京都・愛媛・広島
【9〜10月】千葉・茨城・宮城・山形・岩手・秋田・静岡・愛知・兵庫・鳥取・山口・福岡・鹿児島

ディスコグラフィー | 永遠
http://www.kodo.or.jp/discography/od013014_ja.html


WEBサイト「DAILY MORE」に鼓童記事掲載!


WEBサイト「DAILY MORE」に鼓童記事掲載!

スクリーンショット(2015-06-05 18.57.16)

女性ファッション誌「MORE」のWEBサイト「DAILY MORE」に鼓童メンバーのインタビューが掲載されました。

<前編>では舞台への想いや稽古のことなどを、坂本雅幸、住吉佑太、漆久保晃佑のMORE世代3名が語っています。写真も盛り沢山、是非ご覧ください。<後編>では鼓童に入ったきっかけや、研修所時代について語っています。ぜひFacebook、Twitter等でシェアをお願いいたします!

【インタビュー】太鼓芸能集団『鼓童』にハマれ!(前編)
http://more.hpplus.jp/odekake/look/1613

【インタビュー】太鼓芸能集団『鼓童』にハマれ!(後編)
http://more.hpplus.jp/odekake/look/1614


▼▼▼こちらも要チェック!

【鼓童の舞台写真が盛りだくさん!】
芸団協広報誌「SANZUI」

vol7_h1

芸団協広報誌「SANZUI」の「特集 ホレボレ」で俳優・田中要次さんのコメントと合わせて、鼓童の舞台写真が掲載されています。以下のWEBサイトからダウンロードでご覧いただけます。ぜひご覧ください。
http://cpra.jp/sanzui/2015_sanzui/sanzui-vol07-2015-spring.html

 

【チケットぴあ関西WEB版】悠久の自然の営みを和太鼓の調べにのせて『鼓童 ワン・アース・ツアー2015~永遠』船橋裕一郎&前田剛史にインタビュー
http://kansai.pia.co.jp/interview/stage/2015-05/kodo.html

【エンタステージ】太鼓音楽で「永遠」を紡ぐ 鼓童『ワン・アース・ツアー2015〜永遠』公演日程が決定
http://enterstage.jp/news/2015/05/002675.html

【文京アカデミーWEBサイト】「文京シビックホール提携団体・コメントリレー」に石塚充の記事が掲載
http://bunkyocivichall.jp/special_mail_magazine/1505/004/index.html

【Huffington Post】「神秘」アメリカ公演記事掲載
http://www.huffingtonpost.com/steve-mariotti/the-magic-of-taiko-for-am_b_7436620.html

【WEB「GREEN GLOBAL TRAVEL」】鼓童公演紹介、内田依利インタビュー記事掲載
http://greenglobaltravel.com/2015/03/26/kodo-taiko-drummers-japanese-culture


アーカイブ

カテゴリー

Top