祭音ツアーはじまります/中込健太

三宅島芸能同志会との、短いツアーが始まります!八戸、横浜、入間、栃木さくら市お近くの方はぜひいらしてください!

毎回、新曲も生み出しながら、
進化を続けてきている同志会さんとのコラボです!ぜひぜひお越しくださいませ!

研修所同期の津村和宏さんとの二人の演目も春に作りました。

何度かの公演を経て練り込まれてきました。息がバッチリ感覚は本当にかけがえのない友だなあと感じました。

出会ってから約20年にして
こんな形でツアーをできる様になるなんて、、、

想像もつかなかったですがお互いに積み重ねてきた時間と音が、今の表現となっていることが面白いです。

お互い還暦にライブするまで続けたいですね!

伝統を受け継ぎつつ、かざらない今の自分達で表現しつづけている、ぶったたきの祭典を是非目撃してください!

 

 

ツアースケジュール

2023年10月27日(金)鼓童出演「祭音 – MATSURINE 2023 – 」(青森県八戸市)

2023年11月1日(水)鼓童出演「祭音 – MATSURINE 2023 – 」(神奈川県横浜市)

2023年11月4日(土)鼓童出演「祭音 – MATSURINE 2023 – 」(埼玉県入間市)

2023年11月5日(日)鼓童出演「太鼓フェスティバル2023」(栃木県さくら市)

[鼓童 太鼓の学校|中込健太・身体操作からの大太鼓篇]楽曲について/中込健太

「鼓童 太鼓の学校|中込健太・身体操作からの大太鼓篇」を企画するにあたり、みんなで叩ける大太鼓の曲を作ろうということになり、昨年から旅をしながら構想を練ってきました。

世界中の人が共通してもてるイメージで、さまざまなな地から集まってきて大太鼓を叩いたら面白いだろうなあと考えながら旅をしていました。


僕は海が好きで、佐渡にいる時はいつも海をみています。

そして旅をして訪れた街に海や川があるととても嬉しくなります。ここの海も川も佐渡と、つながっているんだなあと考えたりすると、とても気持ちが良いです。実際に大太鼓をヨーロッパに運ぶ時には船便を使っています。船がたくさんの海を越えて佐渡から遠く離れた異国にやってきてそれを叩いています。水の力で世界は繋がっていると思えます。そんな時、水の旅路を音にしてみたいと思いました。


今回のもう一つのテーマ【身体】もたくさんの水でできていますね。

水は、人と自然、土地を結んでくれています。

それぞれの、身体の個性と向き合いながら、参加者の、皆さんが世界のどこかの一雫の水の音となり、川をながれそれぞれの旅をして大きな海の音になる。そんな音をイメージして、ひとりで今から興奮しています。

作曲ノート。イラストと共にイメージを深めています。


タイトルはぜひみんなで考えたいです。

私が作るアンサンブルのフレーズと
みなさんのソロも取り入れながら、それぞれのストーリーにも耳を傾けていきたいです。

身体と、音と向き合って、さまざまな土地から
大太鼓の元に集まりましょう!

劇場での作曲作業。フレーズを繰り返し叩き、身体の捌き方と音とともに練り込んでいきます。

 


[鼓童 太鼓の学校|中込健太・身体操作からの大太鼓篇]
実施日程:2024年4月〜6月/募集期間:2024年2月1日(木)〜3月31日(日)
応募受付は終了しました。

太鼓の学校マスタークラス『大太鼓』2024/見留知弘

皆様こんにちは!
太鼓芸能集団鼓童 特任団員の見留知弘です。
今年の1月から3月に行いましたオンライン講座「太鼓の学校マスタークラス『大太鼓』」が、
2024年の1月から3月の期間で、
第2回目を開催することとなりました!!


講座の進行内容は、4つのフェーズに分かれており、
[フェーズ1]は、伏せ打ちを基礎として行い、
[フェーズ2]ではその応用として大太鼓へと移行し、
さらに[フェーズ3]、[フェーズ4]へと進む中で、
構え方、身体使い、決まり手(フレーズ)を覚えて、
一つの形へと作り上げる内容となっています。


太鼓には色々な演奏方法や流派、美学や考え方がある中で、
鼓童が培ってきた奏法を一つのスタイルとして、知識や刺激を得ていただくこと、
そして私たちも受講される皆さんとの対話から、
新たな気付きをいただきながら、
オンラインならではのコミュニケーションを通じて、
お互いに向上していける機会をお届けできることと思っています。

 


講座の受講の際には、音の問題や、ネットの環境などもあることで、
実際に太鼓を打てる環境でご参加いただかなくても大丈夫です。
レッスンでは、お部屋でマットやクッションをなどを使って、各自の工夫でご参加ください。
一方で講座と講座の間でお出しした課題に対しては、実際に太鼓を叩いた動画を送っていただき、
それに対して私からフィードバックとアドバイスを行います。

 


今年の「アースセレブレーション」には、受講者の方々が佐渡に来島され、
これまで画面を通しての繋がりだけだったのが、実際にお目にかかることができました。
さらには実際に太鼓を使った個別指導も実現するなど、
この講座からの広がりに大きな喜びを感じました。

受講については、太鼓の演奏経験者という条件はありますが、
日本語から英語の通訳もありますので、
国籍、地域や言語を問わず、
オンラインというツールを使って、
世界に太鼓の輪を広げてみませんか?

今回は2024年1月から開始し、全8回で完結する講座です。
11月18日(土)には、
オンラインの説明会も行います!
皆様のご参加、お待ち申し上げております!

鼓童 太鼓の学校|見留知弘の「大太鼓」マスタークラス 2024

鼓童×三宅島芸能同志会/住吉佑太

すごすぎる打撃と対峙すると、笑えてくることがある。
そして、それをも上回る、とんでもない打撃を体感したとき、なぜか涙が出てくることを私は知っている。

先日、久々に舞台袖で泣いた。

Photo: Yone

三宅島芸能同志会の皆さんと共演した「成田太鼓祭 『成田山千年夜舞台』」。

太鼓好きのお客様はもちろん、太鼓打ちも集結する場である。
晴れていれば夜舞台での演奏だったが、今年は生憎の雨。
急遽、体育館での演奏となったが、客席の空気感は、太鼓祭りならではの、期待と熱気に包まれていた。

同志会の皆さんとは、これまでも何度も共演することはあったが、今年は初の試みで、鼓童と同志会による祭音ツアーを予定している。

両者が順番に曲を演奏するだけではなく、もっと深く密接なコラボレーションができないかと、いろいろと試行錯誤を重ねながら、新曲もいくつか作った。

今年のツアーのテーマ曲として書いた「海流」というオープニング曲は、成田太鼓祭りが初披露。

鼓童アンサンブルと、同志会の打ち込みを融合したかった。

鼓舞されるようなメロディーと、同志会の皆さんが、何億回と打ち込んできたグルーヴが混ざり合って、海流のような力強いうねりを生み出す、そんな曲になった。

 

「海流」に続いて、2曲目は見留知弘と、同志会代表の明男さんによる「祭音」。

明るく、楽しげなリズムの中に、確実に積み重ねられてきた、お二人の太鼓打ちとしての生き様が見え隠れする。

3曲目に「さすらひ」を挟んで、4曲目は「祭宴」。

2018年の「巡」のときに、三宅をモチーフにした新曲が作れないかと、中込健太が中心となって作曲した。
打ち込みからのソロまわし。康暉、啓、一誠と、順番に魂を繋いで、最後は知弘さん。

今まで聞いたことのない唸り声と、とてつもない音量の打音。
沸き立つような興奮と、それを抑え込むような殺気が拮抗して、会場は一瞬で張り詰める緊張感に包まれる。

曲が終わると、堰を切ったような拍手と熱気が押し寄せてくる。
それはアース・セレブレーションをゆうに超える熱気だった。

そんな熱気の中、鼓童と入れ替わって、同志会の皆さんが舞台に出ていく。
たぎる覚悟とその立ち姿に、また押し潰されそうな静寂が訪れる。

切り裂くような締太鼓の音から木遣りが始まり、それぞれの打ち込みへと繋がっていく。
たった3回の表打ち。

その3回で全てを出し切るような、後先をまったく考慮していない捨て身の一撃。
足の指先からバチ先まで、まさに全身全霊の打ち込み。
歪んだ顔から漏れ出す声と共に、とてつもない打撃音が飛んでくる。

すごすぎて笑えてくる。
それが4人分重なったとき、気付いたら泣いていた。

声をかけずにはいられなかった。
皆、舞台袖から大声を出して声を枯らした。

それはお客様も同じだったように思う。
舞台が終わったあと、今までに聞いたことがないほどの声援と掛け声を浴びた。
とんでもないものが生まれたという実感があった。

「そこにほんまの打ち込みがあったら、舞台美術も照明もいらんなと思った」
と、浅野昭利さんから嬉しいご感想をいただいた。

舞台芸術としての太鼓の可能性を模索する私たちにとって、ついつい演出に凝りすぎてしまうこともあるが、今一度、足腰を鍛え直し、何が一番大切なのかを考えるきっかけになった。

同志会の皆さんとの公演は、これからも続いていく。
その度に、足腰を鍛え直して臨む。
あのとてつもない打撃音が、私たちの目を覚ましてくれる。

ーーーーー

次の公演は5月24日(水)
稲城市立 i プラザホールでの公演です。

健太・佑太と、津村和宏さん、秀紀さん、春快さんの5人での公演となります。
いろんな角度から三宅を見つめ直し、形は違えど、打ち込むというシンプルな行為の中にある共通項を、感じていただけるような作品になっています。
ぜひ、劇場に足をお運びください!

Kodo One Earth Music Festival 開催に向けて/住吉佑太

鼓童提供楽曲がスタートして、今年で5年目となります。
太鼓界というコミュニティの中で、共通の話題や交流のきっかけ作りになればと思い、いろいろなバリエーションを展開して参りました。本当にたくさんの方が取り組んでくださっていて、とても嬉しく思っています。

提供楽曲についてはこちらをご覧ください。
https://www.kodo.or.jp/about/teikyo-gakkyoku

新しい取り組みとして、鼓童提供楽曲をテーマとした公演を2/4(土)、2/5(日)にリニューアルしたての文京シビック大ホールにて開催いたします。

1部は、初公開となる鼓童提供楽曲第5弾を含む、鼓童の演奏をお届けいたします。
第5弾は、阿部好江作曲の楽曲です。どんな楽曲がお楽しみに!

2部は、2日間あわせて計6校の高校和太鼓部の皆さんが集結して、それぞれの個性溢れる持ち曲と、鼓童提供楽曲を演奏していただきます。
フィナーレは鼓童とのコラボレーションもあります!

この公演に向けて、高校生との稽古の機会もありました。

魅力的な太鼓とは‥上手い下手では語れません。様々な価値観に触れることは、自分たちの表現の幅を広げたり、深めたりする上で欠かせないことだと思っています。
僕らも提供楽曲を通して、皆さんと交流する中で、たくさんの気付きや学びをいただいています。

まだまだ発展途中の提供楽曲プロジェクトですがこうしたリアルイベントを経て、ますます活気付いていくことを願っております!

ぜひ、会場に足をお運びください!!

Kodo One Earth Music Festival

●演出:住吉佑太  ●鼓童出演者(予定):阿部好江/中込健太/住吉佑太/小平一誠/三枝晴太/山脇千栄/中谷憧/谷川和馬