「道」ブログリレー03: キリナのテーマ裏話/山口幹文

キリナのテーマ裏話

ユニバーサル映画「The Hunted」の、キリナという悲しい女性のテーマ曲です。

Photo: Takashi Okamoto

映画では音源にシンセサイザーを使いましたが、篠笛バージョンも欲しいという監督の要望で、この一曲のためにロサンゼルスまで出向いて録音しました。

往復ビジネスクラスにそこそこデラックスなホテル。また、ユニバーサルのテーマパーク1日遊び放題のプレゼント付きという、多額な制作費が注ぎ込まれた小曲(62秒!!)です。

「道」の舞台では、キリナの回想シーンの旋律も取り入れ、奄美の竪琴とのバージョンにアレンジをしました。

Photo: Takashi Okamoto

 

次回の道ブログリレーは
「新曲『有頂天』/平田裕貴」
お楽しみに!

Photo: Takashi Okamoto

 

公演詳細:

https://www.kodo.or.jp/performance/performance_kodo/16691

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「道」ブログリレー02: 実はアドリブ!/三浦康暉

実はアドリブ!

Photo: Takashi Okamoto

鼓童の伝統演目、モノクローム。

今回、曲中に大太鼓演奏が入っているバージョンでお届けします。

Photo: Takashi Okamoto

演出の裕一郎さんの提案で、打ち手2人が見えるように(通常は表と裏で打ちます)、勇渡と対で打つのですが、実はほとんどアドリブなのです!

きっかけの手だけ決めておいて、あとは本番次第。

Photo: Takashi Okamoto

勇渡は変拍子で毎回違う手でくるのでこちらも合わせようとそのときのライブ感を楽しんでいます。

Photo: Erika Ueda

そういう目線で見て頂くのも面白いですかね!

Photo: Erika Ueda

次回の道ブログリレーは
山口幹文からの投稿!
お楽しみに!

Photo: Takashi Okamoto

 

公演詳細:

https://www.kodo.or.jp/performance/performance_kodo/16691

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「道」ブログリレー01: 三宅への思い/小平一誠

『三宅』への思い

あっという間に5月も終盤。鼓童ワンアースツアー「道」の国内ツアーが始まりました。

昔からの演目もあり、新曲もあり。まさにこれからの鼓童が歩んでいく道のりを感じて頂ける作品ではないかと思います。是非各劇場へ足をお運び下さいませ。

Photo: Takashi Okamoto

私は今回昨年に続き、鼓童がずっと打ってきた演目『三宅』のソロを務めさせて頂いております。

昨年も、そして今年も沢山の思いが巡りました。

昨年は、技術や体力などの差を先輩方に追いつくために、とにかく打ちまくりました。

Photo: Erika Ueda

先輩方からの厳しさの中に自分を叩き上げてやるという思いがこもった叱咤激励や御指導を頂きながら、とにかく打ち、時には泣きながら打つ事もあり…『三宅』、そして自分と嫌という程向き合うまたとない経験をしました。

Photo: Erika Ueda

それから1年経ち、今年も『三宅』を務めさせて頂く事になり、今回は若手メンバーで構成されたフレッシュな顔ぶれでの演奏です。

ソロを務める上で、どのような『三宅』を打ちたいか、そのためにはどんな稽古をするか。

自分もまだまだ未熟な立場ですがみんなをまとめることになり、昨年のただ打つだけだった頃とは全然違う角度で向き合いました。

演奏メンバーと話したり、先輩からの指摘を頂きながら進めて行く中で1番痛感したことは、信頼関係です。

「俺らはいくらでもやる。だから一誠は俺たちに気を遣わなくていいから遠慮なく言ってくれ」

稽古中、先輩からそう言われた時自分は周りを信頼しきれてなかったんだと、自分1人でしか打ててなかったんだと、気づきました。

Photo: Takashi Okamoto

ソロは地打ちがないと打てないし、どんなにきつくなっても、後ろが地打ちで支えてくれている。

声を出してくれている。

そんな太鼓の音や私たちの魂が1つになって鼓童の三宅の音が出来ていくんだと感じました。

Photo: Erika Ueda

今回のメンバーでしか出来ない、出すことができない『三宅』の音を、そして『三宅』という演目を通して見える私達一人一人の「道」を皆様にお届けできるように精一杯打ち込んで参ります。

Photo: Takashi Okamoto

私が鼓童を初めて観たのは2009年。大阪厚生年金会館での「十二月公演」でした。

幕開けから約2時間、鱗模様の衣装にはちまきをキリリと締めたメンバーの全力でひたむきに打つ姿に、そして心をぐっと掴んで離さない舞台にとても感動したのを鮮明に覚えています。

あれから10年。あの時の気持ちを胸に込めながら、今度は私も衣装を身に纏い、全力で務めさせて頂きます。

鼓童「道」幕開けです。

Photo: Takashi Okamoto

 

次回の道ブログリレーは
『実はアドリブ!/三浦康暉』
お楽しみに!

 

Photo: Takashi Okamoto

 

公演詳細:

https://www.kodo.or.jp/performance/performance_kodo/16691

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「道」劇場でお待ちしております!/船橋裕一郎

早いもので新年度がスタートいたしました。新たな環境のもと4月を迎えられた方も多いのではと思います。

私たちは北米「Evolution」ツアー、交流公演を充実の内容のもとに終え、春からのツアー、さらにその先の作品に向けての準備に取り掛かかっております。

さて、先日お知らせいたしました通り、”ワン・アース・ツアー2019″は、1年を通して「道」を全国各地にてお届けいたします。

Photo: Takashi Okamoto

『モノクローム』、『三宅』、『大太鼓』から『屋台囃子』といった定番の演目をはじめ、私の大好きな『The Hunted』や『HITOTSU』など懐かしの名曲、そして新たに生み出した曲も交えた”血沸き肉躍る”2時間!

Photo: Takashi Okamoto

内容は昨年から洗練され、旅の中でさらに練り込まれてまいります。

Photo: Takashi Okamoto

是非、劇場に足を運んで頂き、ベテランから新人まで各世代の演奏者が奏でる音、身体の躍動を味わって頂けたら幸いです。

Photo: Erika Ueda

鼓童ワン・アース・ツアー2019「道」全国ツアー

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研修生1年生/小松崎正吾

鼓童塾*に関わるのは研修生2年生。鼓童塾期間中、1年生は別の場所で合宿稽古を行います。

普段のカリキュラムよりもさらに“打ち込む”事に特化した3泊4日。(在島しているメンバーも顔を出してくれました)

多くは語らずひたすらに打ち込み、自分と同期と太鼓と向き合います。

Photo: Shogo Komatsuzaki

入所して3ヶ月が経った彼らが、ハードなスケジュールの中で思う事は沢山あると思います。

辛い事や、目を背け逃げたくなる事、体力的に苦しい事や精神的に追い込まれる事。
不甲斐なさ、悔しさ、寂しさ、焦り、怒り。

そんなものも全部懐に放り込んで打ち込めるか。

ここに来ようと決めて海を渡って来た時の気持ち。育て、送り出して下さった皆さんの想い。夢を力に打ち込めるか。

Photo: Shogo Komatsuzaki

憧れたあの背中には程遠い。心打たれたあの音には程遠い。
かも知れないけど打ち込むんだと腹を決めてぶつかっていきます。

合宿最終日の彼らの背中と心音は素敵な輝きを放っていました…

真っ直ぐがむしゃらに出す彼らの音も、
いわゆる『鼓童の音』に通じているのだろうと感じておりました。

この勢いを大切に、アツいアツい夏へと向かっていきます。

※鼓童塾とは…
研修生の暮らす柿野浦の研修所にて、齊藤栄一が塾長を務める体験型ワークショップ。
研修生の1日のスケジュールを体験して頂きながら、『熱き思ひ』をテーマに栄一塾長とひたすら太鼓に向かう非日常の3泊4日。
[詳細]https://www.kodo.or.jp/about_ws/juku_eiichi

鼓童文化財団研修所
https://www.kodo.or.jp/apr