研修生、メンバーとの合同稽古/内田依利

Photo: Yasuhiko Ishihara

今回の研修生との合同稽古は若手メンバーがたくさん参加してくれました。

ほぼマンツーマンで研修生一人一人に丁寧にアドバイス。

Photo: Yasuhiko Ishihara

Photo: Yasuhiko Ishihara

それぞれのメンバーが「道」、「鼓童若手連中」や各公演で自ら感じ、悩み、必死に稽古してきたものを、研修生に受け渡してくれています。

「気持ちは感じるが、それが音として伝わらない」

「”なんとなくできている” が一番まずい」

「鼓童に入って何がしたいのか」

厳しい言葉の根本にあるのは、一緒に楽しく太鼓を叩いて世界を回ろうということです。

Photo: Yasuhiko Ishihara

楽しいのはお客様が喜んでくださるから。
喜んでくださるのは、魂のこもった音が届くから。
ここで何をしたいのか、太鼓で何を届けたいのか。

具体的なものではないかもしれません。

しかし日々打ち込んで、太鼓が響いて届く音を研究し、限界に挑んでいく中で、みんなの魂がむき出しになって音になっていくのかもしれない。ズンズン成長し研修生に伝えてくれている頼もしい若手を見て、そんなことを感じました。

Photo: Yasuhiko Ishihara

必死に食らいついて、頑張れ研修生!

 

鼓童文化財団研修所について:

鼓童文化財団研修所

【研修生募集中!】2018年7月6日(金)〜2018年11月9日(金) ※必着

【募集要項】https://www.kodo.or.jp/apr/research_students

 

研修生野外稽古/内田依利

Photo: Yasuhiko Ishihara

昨日午後の稽古後、研修所・所長のガンさん(石原泰彦)に連れられて研修生が向かった先は素浜海水浴場。

と言っても遊びに来たわけではありません。

Photo: Yasuhiko Ishiharaまずは砂浜を走る走る。砂に足を取られてなかなか前に進みませんが、いつもと違う景色、足元に寄せる波、毎朝のトレーニングとはまた違う気分。

Photo: Eri Uchida

その後は全員で鬼剣舞。砂の上で、いつもより体力的にかなり大変なはずでも、外の開放感の中、みんなで踊るのはなんだか楽しそう。

Photo: Yasuhiko Ishihara

そこまで追い込んでからの自由時間は、みんな一斉に海に飛び込んでいきました。

Photo: Yasuhiko Ishihara

研修所では、大変なことも、辛いことも沢山あるかもしれません。

でもだからこそ、楽しいことや嬉しいことを感じる振り幅も大きくなっていくのかなあ。こんな僅かな時間でも、目一杯遊ぶ姿を見てそんなことを思いました。

Photo: Eri Uchidaこの開放感はこの環境だから、生まれるものでもあるのでしょう。
佐渡は本当に自然豊かな島です。

鼓童が佐渡にあってよかった。日々この島に育てられています。

 

鼓童文化財団研修所について:

鼓童文化財団研修所

【研修生募集中!】2018年7月6日(金)〜2018年11月9日(金) ※必着

【募集要項】https://www.kodo.or.jp/apr/research_students

 

鼓童若手連中(15)「これから」/池永レオ遼太郎

Photo: Takuri Susaki

何から書いたら良いのか。

太陽劇団で過ごした二週間は言葉に出来ないほど濃密な時間でした。

旅をしながら演奏を続けるツアーとは異なり、一つの劇場に住み込みで舞台を作る事は滅多にありません。ましてや、若手の演奏者のみでこの様な試みは近年中々ない事です。

Photo: Takuri Susaki

本気で悔しくて、本気で楽しい時間でした。

私も含め、それぞれが自分と改めて向き合える時間となったと願っています。

舞台人としてだけでなく、人間として私たちはどれだけ成長できたのでしょうか。

まだ、うまく言葉にまとめられません。

Photo: Takuri Susaki

前回の投稿でも書きましたが、一つ確かな事は、私たちが舞台に立てているのは本当に色々な方々のご支援と応援があるからです。

Photo: Koji Miyagi

家族の様に迎え入れて頂いたアリアンヌさんと、太陽劇団の人たち。

連日ご来場頂いた沢山のパリのお客様。

そして、私たちを支えてくれる家族、スタッフ、そしてファンの皆様。

改めて、皆様からの多大なご支援、ご協力、心より感謝致します。

Photo: Takuri Susaki

良い音をお届けできる様、若手連中一同、精進致します。

どうぞこれからも宜しくお願い致します。

2018年7月17日(火)〜22日(日)Kodo Next Generation(フランス・パリ)

Photo: Takashi Okamoto

鼓童若手連中(13)「凌駕する想い」/大塚勇渡

Photo: Takuro Susaki晴天に恵まれた今朝。

エアコンの無いキャラバンの中で、日の光を浴びて目覚めを迎えます。シャワーを浴び、すれ違う人と挨拶を交わし、今日もいつもの様に団員と朝食を食べます。

洗濯をして体操をし、身辺を整えた後、楽器のチューニング(準備)をします。

Photo: Takuro SusakiPhoto: Takuro Susaki

その後、皆でミーティングをし、昨日の振り返りを行い、稽古をします。

Photo: Takuro Susaki

Photo: Takuro Susaki

そして、本番を迎えます…。

Photo: Takuro Susaki Photo: Takuro SusakiPhoto: Takuro Susaki異国の地で、稽古から本番まで共同生活の様な環境で過ごした毎日は、佐渡で稽古し現地で本番をこなす普段のツアーとは異なり、肉体や精神、そして人に対しても、ある意味濃厚に向かい合わざるを得ない状況に置かれていました。

本気で笑った時もあれば、本気で悔しいこともありました。

Photo: Takuro Susaki

今振り返ると、この経験が財産だと感じます。

もちろん太陽劇団の敷地に緑が溢れ、人の暖かさに包まれていたことは、大いに関係していますが、今までの人生の中でもとても濃く、貴重な毎日でした。

太鼓と自分、人と自分、道具と自分、どれだけ想いを持って接することができるか。

Photo: Takuro Susaki

例えどれだけ厳しい環境に置かれても、それを凌駕する想いが大切だと、この連続公演を経て感じました。

Photo: Takuro Susaki

そして、今日の千穐楽。

舞台の最後に皆で礼をした時、言葉にならない程の感謝の気持ちが込み上げてきました。

本当にありがとうございました。

Photo: Mio Takashiro

こちらでの日々にはこれで一旦区切りがつきますが、経験をこの先に続く道の糧とし、これからも仲間達と切磋琢磨しながら進んでいきたいです。

Photo: Takuro Susaki

2018年7月17日(火)〜22日(日)Kodo Next Generation(フランス・パリ)

Photo: Takashi Okamoto

鼓童若手連中(11)「paris の空の下で」/渡辺健吾

Photo: Takuro Susaki

私にとって太鼓とは。生きるとは。

太鼓が好きで鼓童に入団し、これからも太鼓とともに歩んでいきたい。

Photo: Erika Ueda

…本当に心からそう思っているのか?

太鼓が近くにあり過ぎて太鼓がある事が当たり前になってはいないか?

子どもの頃は週に一度の2時間しか太鼓を打てなかったからかその2時間が待ち遠しくて仕方がなかった。その気持ちを今も持っているか?

Photo: Erika Ueda

太鼓と自分。

もう自分と太鼓を切り離すことは不可能なくらい密接な関係にあると思う。

これからどんな人生を歩みたいのか。

自分にとって太鼓とはなんなのか。

Photo: Takuro Susaki簡単に答えが出ることではないが
常に自分に問い続けることが大切なのだと思う。

…でも考え過ぎてもダメですね!

とにかく一打一打心を込めて打ち続けよう!

Photo: Takuro Susaki

 

2018年7月17日(火)〜22日(日)Kodo Next Generation(フランス・パリ)

Photo: Takashi Okamoto