東日本大震災から12年/船橋裕一郎
東日本大震災から11年/船橋裕一郎
New Album「兆」リリース/住吉佑太
赤嶺さんが亡くなって1年。
赤嶺さんと会うのは、海外ツアーのときが多かった。
パンデミックの影響もあって、なかなか海外に行けない時期が続いていたこともあり、
実は今でも、赤嶺さんが空港で待ってくれているんじゃないかと思ってしまう。
赤嶺さんの病状を知らされたとき、僕らはレコーディングの真っ最中だった。
そのとき作っていたのが、今日リリースされる「兆」というアルバムである。
舞台の仕事が減り、鼓童村に篭って、それでも今の自分たちにできることは何かと、
悶々と試行錯誤を繰り返す日々が過ぎていった。
そんな中でも「自分たちだけで音を録って発信していく」ことに、いち早く可能性を感じてくれていたのは赤嶺さんだった。
Pitch&Syncとの協業企画についても、赤嶺さんが舵取りをしてくれたおかげで、今の関係がある。
何か新しい音源が出来上がる度に、赤嶺さんからメッセージが届いた。
熱く、優しい、赤嶺さんの言葉は、文字からもその語り口が滲み出てくるようだった。
いつも最後は「これからも期待しています」と結ばれていた。
この「兆」というアルバムは、本当に演奏者たちだけで録音した、最初のアルバムとなる。
段取りがうまくいかないこともあったし、トラブルもたくさんあった。
その度に皆で協力しあって、それでも確実に、ここまで進んできた。
赤嶺さんが感じてくれていた可能性を、これからもますます飛躍させていきたい。
そんな「まえぶれ」でもあるこのアルバムを、赤嶺さんの命日である今日、リリースする。
赤嶺さんにも届きますように。
佐渡島より、世界へ。
願いと祈りを込めて。
住吉 佑太
Dynamism/中込健太
今回、ダンサーの皆さん、山内利一さんとのライブ
それから、レナード衛藤さん、金子竜太郎さん、健太の日
レナード衛藤さん、坂本雅幸さん、健太の日
と三つのトリオで演奏します。
東京に、リハーサルできています。
叩き手が1人変わるだけでも、楽曲はまったく
違う生き物として生まれ変わる、そんな瞬間を
目の当たりにしています。
レナード衛藤さんは
その人のキャラクターから聴こえてくる音を
楽曲にし、演出していきます。
ひとりひとりがいきいきと
音を出し、感じ合うことの
喜びは世代も、
その人が生きてきた背景も、
超えて。
そんな音が弾けるライブの場に
ぜひ皆様遊びに来てください。