![](https://www.kodo.or.jp/cms/wp-content/uploads/2017/08/mm9647-s-370x555.jpg)
彼は演奏者でありながら、作曲家である。
その独自の音楽性と魂は、
多くの人を魅了してやまない。
彼の楽譜は常に斬新で、前衛的である。
例えば、この強弱記号。
「おとこっしも(漢ッシモ)」
![](https://www.kodo.or.jp/cms/wp-content/uploads/2017/08/IMG_46342-s-e1502268669346-370x363.jpg)
通常は「ff フォルテシモ(最も強く)」という音楽記号が用いられるが
その数百倍の音量と魂をもって、
演奏してもらいたい。
そんなときに用いられるのが、
♂(オス)の形を使った記号
「おとこっしも」である。
これは音響学的な音量だけでなく、
精神面や太鼓との向き合い方を考えさせられる
そんな記号なのかもしれない。
最終的にはこんな感じになる。
おとこっししししししも!
単純計算でも
何億倍、何兆倍もの音量を!ということなのだが
これまた、音響学的な問題ではなく
精神性を問われているのだ。
真摯に太鼓と向き合い
全身全霊で
死ぬ気で打ってほしい。
メゾピアノからの音量レンジの幅は計り知れない。
![](https://www.kodo.or.jp/cms/wp-content/uploads/2017/08/118ab387506df8dbdef4465e0b85fe67-370x247.jpg)
もう1つ
彼の楽譜における最大の特徴を挙げてみよう。
例えばこの譜面。
![](https://www.kodo.or.jp/cms/wp-content/uploads/2017/08/IMG_4635-s-370x493.jpg)
まさかの、休符にまで「アクセント」が
ついているのだ。
彼曰く「能のコミという概念から着想を得た」
とのことだ。
「コミ(込み)」というのは
能において、次の演奏や動きに移るときに、
気を込めて取る、沈黙の間や呼吸
ある種の「タメ」のようなもので、
「コミをとる」というふうに用いられる。
このアクセントがつけられた休符は、
ただの休みではない。
ドンドン ウン!
ここで強く、この休符に気を込めてほしい。
音と音の間に音楽がある。
そのことを痛感させられる楽譜表現である。
![](https://www.kodo.or.jp/cms/wp-content/uploads/2017/08/IMG_3882-s-e1460445390830-370x247.jpg)
ちなみに彼の曲は
ほぼすべての拍にアクセントがついている。
アクセント記号を書く手間1つにしても
楽譜からすでに彼の魂が感じられるのだ。
彼の楽譜には
様々な挿絵が用いられている。
楽譜をめくるのが楽しくなるような
ストイックで強烈な曲調とは、
いい意味で関係のない挿絵たちは
演奏者の気持ちを和らげてくれるだろう。
![](https://www.kodo.or.jp/cms/wp-content/uploads/2017/08/IMG_4636-s-e1502263186705-370x260.jpg)
ちなみにこの犬は
ほぼすべての楽譜に登場している。
![](https://www.kodo.or.jp/cms/wp-content/uploads/2017/08/IMG_4638-s-e1502263214243-370x357.jpg)
かなり思い入れのあるキャラクター
なのかもしれない。
そんな奇才、中込健太の曲が
今年の夏もECで披露されます!
ぜひ、夏は佐渡へ!
お待ちしてます!!
![](https://www.kodo.or.jp/cms/wp-content/uploads/2017/05/yuta-sumiyoshi-Profile2017_0095-p-s-120x180.jpg)
アース・セレブレーション
https://www.earthcelebration.jp/
ほかイベント盛りだくさん!