おすすめ!私の一枚(05)前田順康/ CD『Mondo Head』


僕のおすすめの一枚は、『Mondo Head』です。

高校生の時、通学のバスでほぼ毎日聴いていました。
自分の和太鼓の定義が崩れたというか、和太鼓って音楽だ!という今では当たり前の感覚を、このアルバムで知りました。

世界の素晴らしい打楽器奏者達との共演作です。
音楽のアプローチ、楽器の彩り、音色の自由さがたまらない、なんとインプロ!な一枚。
約20年前のアルバムですが、いつまでも新しい。

太鼓でこんなことできるんだなあと、今でも制作が行き詰まると聴きます。

 


中でも好きな曲は、《Kashira》と《Daraijin》です。

《Kashira》は、とにかくキタ感がやばい!笑
ツアーでも演奏されていたことがありますね。僕もやりたい!

《Daraijin》 は、タブラの音色に惹かれるきっかけでした。

20年後でもいいと思える音楽、20年後の太鼓打ちに嫉妬される音楽を作りたい!!

CD『Mondo Head』

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https://www.kodo.or.jp/discography/sicp1_ja.html

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おすすめ!私の一枚(04)新山萌 / CD『Heartbeat Best of KODO 25th Anniversary』


私のオススメはこちら!
『Heartbeat Best of KODO 25th Anniversary』
鼓童の王道な曲が集まったこのアルバムです。

昔から鼓童ファンだった父の車ではずっとこのCDが流れていました。
習い事だった太鼓の練習の送り迎えをしてくれていた父と、このCDを聴きながら
時には一緒にリズムを口ずさんだり
時には将来について話したりしていました。

鼓童メンバーになった今でも時々聴くと
当時の車内を思い出してしまうほど
私の脳裏に焼き付いています。

このCDは私にとって、初心に帰れる作品です!

CD『Heartbeat Best of KODO 25th Anniversary』

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https://www.kodo.or.jp/discography/cscl1525_ja.html

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吉田励さんを偲んで/本間康子

吉田励さんは、鼓童の大変古くからの、大切な友人です。

私が吉田さんと初めてお会いしたのは、研修生となった1985年の夏。ポスタービジュアルの撮影のため、吉田さんが大小(当時の本拠地)に来られた時だったと思います。
12月、そのポスターの公演に自分が出演できることになり、数あるポスターの中でも思い出深い1枚となりました。

One Earth Tour ポスター(1985年)

その前年、1984年に半年かけて10ヶ国を巡った、最初の「One Earth Tour」のポスターも、吉田さんの撮影です。
羽茂の素浜海岸に沈む夕日が今日は良さそうだということになり、「そらいけーっ!」と大急ぎで向かって撮影したそうです。

One Earth Tour ポスター(1984年)
シルエットは藤本吉利

吉田励さんは1951年(昭和26年)山梨県甲府市生まれ。二十歳の頃から佐渡へ折々通ってくるようになり、ついには移り住み、佐渡の方と結婚されました。

吉田さん(旧姓は石原さんでした)との最初の出会いは、前身の鬼太鼓座時代に遡るとのこと。
宿根木の博物館で収蔵品の記録撮影のアルバイトをしていた吉田さんが、加藤泰監督の映画「ざ・鬼太鼓座」撮影の際、スチール写真を担当されたことがきっかけでした。
写真は、写真集『佐渡島』などで知られる写真家・富山治夫氏(1935-2016)に師事していました。

1985年「西馬音内」撮影(写真:富田和明氏)

当時の鬼太鼓座のメンバーと吉田さんは、ほぼ同世代。
佐渡島内には友達づきあいをするような人はほとんどおらず、自由に生きている吉田さんの姿がとても新鮮で、皆が惹きつけられたと言います。

独身時代には、ツアーのバスドライバーをお願いしたり、海外ツアーに同行された事もありました。鼓童の生みの親の一人である本間雅彦先生の「てづから工房」の一員でもあり、旅先で運転の合間に刺し子などをする姿を見て、後に続く人が何人も出ました。大井キヨ子もその一人です。

雑誌『銀花』で刺し子が紹介された

1985年 旅先にて(写真:富田和明氏)

1982年 アメリカツアー(写真:富田和明氏)

吉田さんは、機関誌『鼓童』に「とことこむしのいっぷく」というタイトルで、佐渡の暮らしを写真と文章で綴る連載コーナーをもっていました。
(「とことこ虫」とは佐渡弁でカブトムシの幼虫のこと)

編集担当となった藤本容子がぜひにと依頼し、1981年秋の季刊「鼓童」第3号から1982冬第7号まで、月刊になってからも1984年5月号からも2ヶ月に1回のペースで1992年12月号(100号)まで、46回続いた長期連載でした。

機関誌『鼓童』連載「とことこむしのいっぷく」

研修生になることが決まって、鼓童から機関誌が届き、そこで見た「とことこむしのいっぷく」に綴られていた佐渡の生活風習は、横浜育ちで佐渡をまったく知らなかった私にとって「佐渡の原風景」となりました。

宮本常一先生のことを敬愛していた吉田さん。
「観光とは、そこに生活している人々が、生き生きと光り輝いている姿を目撃するということだ」との宮本先生の言葉を大切にされていました。

カメラマンだけでなく、アウトドアの遊び(スキューバーダイビングや水上スキーや登山など)や家具製作、家の改築、設備工事など、多種多様な趣味を満喫されていたそうです。
いつも肩の力が抜けているというか、自然体。笑顔の吉田さんしか思い出せません。

EC1994 吉田励氏(写真:坂口正光氏)

鼓童の本拠地が小木に移ってからも、アース・セレブレーションなどの公演や、財団設立などの大切な行事、そして新年の集合写真と、本当に様々な場面で私たちを撮影してくださいました。

EC2003(写真:吉田励氏)

鼓童文化財団設立行事(写真:吉田励氏)

2013年 鼓童グループ 新年の集合写真(写真:吉田励氏)

 

2020年5月5日深夜、吉田さんは彼岸へと旅立って行かれました。

ご冥福をお祈りするとともに、私たちに残してくださった、素晴らしい写真や言葉の数々に深く感謝申し上げます。

吉田さん、本当にありがとうございました。

 

1982年 吉田励氏(写真:富田和明氏)

欧州ツアーグッズ販売のお知らせ/鼓童オンラインストア

こんにちは、鼓童オンラインストアです。今日は鼓童ワン・アース・ツアー2020「Legacy」ヨーロッパ公演にて販売しておりましたグッズ販売のお知らせです!

【欧州2020ツアーTシャツ】

価格:3,500円 (税込)
サイズ:L、XLのみ(男女兼用)
スタイリッシュな印象のヨーロッパツアーTシャツ。新型コロナウイルスの影響で、残念ながら公演をする事が叶わなかった公演地も含め、Tシャツ背面には24ヶ所全ての公演地名をデザインしており、メンバーも愛用しております!

【DVD「ドキュメンタリー」】

価格:3,500円 (税込)

※2014年にヨーロッパにて製作
当時研修生だった地代純、三浦康暉、鶴見龍馬の研修所での生活や、島内の祭りの稽古の様子などが収められております。
ナレーションは言語がフランス語・ドイツ語、字幕が英語のみとなっておりますが、インタビューや会話などは日本語ですので、日本の方にもお楽しみいただけるかと思います。そして!昨年の発売から大変ご好評いただいているDVD「道」、または海外ツアーのみで販売しているDVD「ドキュメンタリー」と欧州2020ツアーTシャツのお得なセットも併せてご用意しております!

【欧州2020ツアーTシャツ&DVD「道」のセット】


価格:通常8,450円6,500円 (税込) 1,950円お得!!

Tシャツサイズ:L、XLのみ(男女兼用)

【欧州2020ツアーTシャツ&DVD「ドキュメンタリー」のセット】

価格:通常7,000円6,500円 (税込) 500円お得!!
(ナレーションの言語はフランス語又はドイツ語のみ、字幕は英語のみとなりますのでご注意ください。)
Tシャツサイズ:L、XLのみ(男女兼用)


通常日本国内では海外ツアーのグッズ販売を行わないので、レアなこの機会をお見逃しなく!

数に限りがございますのでご購入をご希望の方はお早めにお買い求めください。商品のご購入はこちらから↓↓
http://store.kodo.or.jp/?mode=grp&gid=2406663

その他、新作オリジナルグッズや、鼓童のCDやDVD、楽器類も取り扱っております。
お気軽にお問い合わせください。

鼓童オンラインストア
Tel. 0259-86-3630
Email:store@kodo.or.jp
http://store.kodo.or.jp/

おすすめ!私の一枚(03)平田裕貴 / CD『鼓』とCD『童』

小学生くらいの頃の私が
寝ても覚めても聞いていたのがこちら
『鼓』『童』この2枚です。

言葉の通り、これを聴きながら眠りにつき
朝起きたらまたこれを流していました(笑)

当時のお気に入りは《いつかまた》
だったような…

この2枚、同時発表されたのですが
実は録音の仕方が違っていて、

『鼓』はホールでのワンポイント録音による生演奏さながらのグルーヴと迫力
『童』はスタジオ収録ならではの、繊細に作り込んだ音を
お楽しみいただけます。

平田少年の好きだった《いつかまた》は
どちらにも収録されているので

これを聴き比べるのも、面白い楽しみ方かと思います!

少年時代の私を育て、
また「鼓童に入りなさい」とばかりに
洗脳したと言っても過言ではないこの2枚 (笑)

ぜひ聴いてみてください!

CD『鼓


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https://www.kodo.or.jp/discography/srcl4670_ja.html

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CD『童』


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おすすめ!私の一枚(02)野仲純平 / CD『彩』

僕が小さい頃、毎年家族でアース・セレブレーションに行く時、車の中でずっと流していました。家族の話によればとにかく僕は《彩》一曲だけを何度もリピートして聴いていたようです!(笑)

このCDを聴くと、毎回その時の夏の思い出が蘇って懐かしい気持ちになるのでとても大好きな作品です。

実際に聞いていたCD…今も大切に持っています!

鼓童準メンバー・野仲純平

CD『彩』


↓試聴はこちら
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おすすめ!私の一枚(01)石塚充 / CD『暁』とDVD『焔の火』

鼓童結成40周年を目前に、これまでに発表してきた音源作品、映像作品を振り返ってみました。

その中からメンバーそれぞれがおすすめする「私の一枚」を、リレー形式でご紹介していきます!


僕のおすすめは、CD『あかつき』とDVD『焔の火ほのか』です!

どちらも鼓童結成30周年スペシャルとして2010年〜2011年に収録された作品です。

当時はなんだかすごく苦しかった記憶があります。

鼓童全体がその頃、なんとなく30年という見えない鎖にがんじがらめになっているような、なんとも言えない息苦しさがあり、そしてまた東日本大震災が起こった年でもあって、自分たちの存在意義そのものが大きく揺らいでいた時期でした。

メンバーそれぞれが改めて「自分と太鼓」「待っていてくれる人たち」というシンプルなところに立ち戻って、踏ん張って闘っていたように思います。

そのぶんとてもシンプルで、野太く力強い楽曲が多く生まれ、収録されました。

『暁』も『焔の火』も、音楽作品や舞台作品としてはきっとずいぶんいびつで、ゴツゴツ、でこぼこした肌触りですが、当時の僕たちのでこぼこしたエネルギーがそのまんま出ているようで、苦しかったぶんパワーがあって、これはこれで面白く、聴き応えあるんじゃないかな、、、と思っています。笑

お楽しみいただけたら幸いです! 

CD『あかつき

↓試聴はこちら
https://www.kodo.or.jp/discography/od006_ja.html

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DVD『焔の火ほのか

↓プレビューはこちら
https://www.kodo.or.jp/discography/od007_ja.html

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法被作り/三浦友恵

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。佐渡も梅雨入りとなりました。

Photo: Erika Ueda

私は今年2月より鼓童にとって、とてもとても大切な浅草の幟で法被作りを始めました。(この幟は初代のものになり、現在浅草公演で使用されているものは二代目になります。)

https://www.facebook.com/KodoHeartbeatJp/videos/424907761688639/

 

幟は鼓童の衣装部屋で眠っていました。今回どうにかならないかと思い、”小木祭り太鼓の会”の法被へリメイクすることにしました。

大井キヨ子師匠に教えていただきながら、毎日空き時間を見つけて作っていきました。

Photo: Erika Ueda

お裁縫歴は、、、
初心者と言ってもいいくらいの私です。一着だいたい一週間、時間がかかってしまいました。泣

Photo: Erika Ueda一着目は、袋縫いもわからずキヨ子さんに「ここをこう縫って」とか言われるがままで、どんなふうになるんだろう?とクエスチョンマークが頭の上を飛び交っていました。

“鼓童さん江”と描かれた幟をどのように活かすか、色の組み合わせなど考えました。

一着目がなんとか形になり、それを手本にして二着目、三着目と作り、最終的には法被が五着と鯉口が一着できました‼︎

Photo: Taiyo Onoda

出来上がって本当に良かった!

来年の‼︎小木祭り太鼓の会でのデビューを皆様楽しみに待っていてください。そしていつか浅草の舞台にあがることを作者として楽しみに待っています。

Photo: Taiyo OnodaPhoto: Taiyo OnodaPhoto: Taiyo OnodaPhoto: Taiyo Onoda
Photo: Taiyo Onoda

機関誌『鼓童』最新号(5月春号)を特別公開 !/上之山博文

こんにちは、機関誌編集部、上之山です。鼓童の会会員の皆さまに年4回(2月、5月、8月、11月)お届けしております。5月春号は通常より10日遅れて、5月20日に発行させていただきました。いつも機関誌をご愛顧いただき、ありがとうございます。

機関誌「鼓童」は1981年、鼓童結成時に季刊誌として創刊。1984年〜2016年は月刊、2017年より再び季刊発行となり、今回の最新号で378号となりました。

最近ではその時々の活動の特集やコラム、作品や演目紹介、そして舞台では見られないメンバーの素顔など、趣向をこらしながら(時にはネタに頭を抱えながら(笑))、お届けしています。

そんな中、5月号では〈NOVA〉やアース・セレブレーションを紹介したいと2月から編集を進めていた矢先での、3月半ばからの急激な状況の変化。

緊急編集会議で、一旦組み立てたページ構成をすべて白紙に戻し、発行日を遅らせることを決断。表紙は笑顔を届けたいと冬のヨーロッパツアー、最終公演地となったイギリス・リバプールでの集合写真を持ってきました。

そんな特別な思いがギュッと詰まった5月号。いつもはバックナンバーとして1つ前の号をPDF公開していますが、今回の号は多くの皆様に’今’をお届けしたいと、特別に早く公開することにいたしました。

鼓童メンバー1人1人の思いも綴っています。ぜひご覧ください !

 

■アーカイブ 機関誌「鼓童」
https://www.kodo.or.jp/periodical_archives/kikanshi

■鼓童の会にご入会いただくと、年4回の機関誌がご自宅に !
紙の冊子をお手元でじっくりお読みになりたいという方はぜひ鼓童の会にご入会いただけたら嬉しく思います。年4回、機関誌をお届けいたします !
https://www.kodo.or.jp/kodo_friends

※好評いただいています付録「鼓童人物名鑑」は、次号8月夏号での同封に延期になりました。

鼓童へのご支援をお願いいたします(2020年6月1日)/太鼓芸能集団 鼓童 代表 船橋裕一郎

4月に発信いたしました鼓童緊急支援のお願いに際し、多くの方々、地域よりご支援そして応援のお言葉を賜り、心より感謝申し上げます。

引き続き先の見えない中、厳しい状況が続いておりますが、この先も皆様に太鼓の響きと音楽を届け続けられるよう、グループ一丸となり頑張ってまいります。

医療や介護の最前線におられる方々、物流やインフラを守る全ての方々への感謝と敬意を捧げます。
鼓童グループは活動を大幅に抑えておりましたが、緊急事態宣言の解除にともない、6月からの活動に向けて、準備や稽古を少しづつ再開いたしました。

日本のみならず世界中にて混乱状態となり大変な思いをされておられる方も多い中、我々のこれまでの活動の中でお届けできることは限られる現状ですが、少しでも皆様の心のご平安を祈り、これからも映像、音源、ラジオ、文章などでの発信を続けてまいります。

そして本格的な活動再開に向け、これまでの活動をしっかりと振り返り、また改めて太鼓の音を届けられるよう、前を向いてまいります。

引き続き、多くの皆さまからのご支援、お力添えを賜りますようお願い申し上げます。

2020年6月1日
太鼓芸能集団 鼓童 代表 船橋裕一郎