ケンタタクユウタタク2019/住吉佑太

ケンタタクユウタタク2019

Photo: Erika Ueda

「タタク」という行為

ただそれだけをむき出しにしたようなパフォーマンス

何を「タタク」か、という外的要因に捉われず、
「タタク」行為そのものにおける内的要因
自分たちの魂の震えを表現することだけを目的とした

完全即興演奏

自分たちが何を「タタク」か分からない

https://www.kodo.or.jp/cms/wp-content/uploads/2019/08/IMG_0536.mov

そして、それをただ面白がる

無邪気で粗暴でありながらも
家族への愛を忘れない、2人のパパたちによる音楽…笑

Photo: Erika Ueda

ケンタタクユウタタク2019
遊びに来てください!!
踊っていいよ!!

 

特別フリンジ「ケンタタクユウタタク2019」

EC2日目 ハーバーマーケットライヴ/住吉佑太

EC2019 2日目 ハーバーマーケットライヴ

初日、3日目のハーバーマーケットライヴの稽古が順調に進んでいる中、一番、謎に包まれている2日目…笑

ついに稽古が始まりました。

Photo: Mariko Sumiyoshi

Photo: Mariko Sumiyoshi

今回のゲストは
韓国から金徳洙さん率いるサムルノリの皆様!

そして、大阪のアンダーグラウンドミュージックシーンから、YPYこと、日野浩志郎さん!

そして、精鋭7人の鼓童メンバー!

男率100%でお送りする舞台!笑

まだ2日しか稽古できていませんが、この世界のどこにもない、新しい音楽が生まれそうな予感です!

サムルノリの皆さんの音楽には、昔から多大なる影響を受けています。

あのグルーヴィーでアツいリズムたち、独特の打法や両面打ちなどは語るまでもありませんね。

鼓童の楽曲はもちろん、オリジナル楽器たちのアイディアも、サムルノリにインスパイアされた要素が多くあります。

ECには過去2回出演して頂いていて、今年で3回目、19年ぶりのご出演となります。

サムルノリの皆様は、本番前々日に入られるので、まだ一緒に音を出せていませんが…

ドキドキが止まりません!いろんな意味で!笑

サムルノリの皆様の激アツなサウンドに負けないように、私たちも目一杯打ち込みます!

Photo: Mariko Sumiyoshi
Photo: Mariko Sumiyoshi

「サムルノリ VS 鼓童」みたいなシーンもありますので、お見逃しなく!

そしてもうお一方、日野浩志郎さんは、多角的で実験的な音楽活動をされている方で、ライヴはもちろん、作曲家としても数多くの作品を生み出し続けています。

YPYというソロの名義では、カセットMTRを2台使ったライヴパフォーマンスを展開していて、日本だけでなく、海外でも高い評価を得ている、日本のアンダーグラウンドミュージックシーンで、今もっとも注目すべき音楽家の1人です。

もともと、私の一方的なラブコールから始まり、お互いのライヴに足を運んだり、自分たちの音楽観を話し合う中で意気投合し、今回の共演に至りました。

Photo: Mariko Sumiyoshi

そしてなんと!なんと!!
鼓童のために作曲までして頂きました。

今までにない、とても新しい鼓童の音楽が生まれたなと実感しています。

様々な拍子が同時に進行しながらも、これまでのポリリズムの概念とはまた違っていて、まるでモアレを見ているかのような、不思議と気持ちよく高まってくる曲です。

これまためちゃめちゃ難しい!
けど気持ちいい!
みたいな、感情を無茶苦茶にされる曲でもあります!笑

日野さんのパフォーマンスも鳥肌もんです。

その一音が出た瞬間、鼓童の稽古場が一気に日野さんの世界に染まりました。

Photo: Mariko Sumiyoshi

音のうねりに飲み込まれていく…

ここにサムルノリの皆さんの音まで加わったら…

音に溺れてしまうかもしれない!!笑

2日目は別に見なくていいや〜って思っているそこのあなた!

見ないと一生損しますよ!笑

Photo: Mariko Sumiyoshi

まだライヴの全貌は見えておりませんが
必ず素敵な舞台に仕上げますので
ぜひ、お越しくださいませ!!

Photo: Mitsuru Ishizuka

ハーバーマーケットライブ「金徳洙サムルノリ×鼓童×YPY」

韓国の世界的打楽器集団「金徳洙サムルノリ」が19年振りにECに帰って来る!更に多角的・実験的なアプローチをもって国内外から注目を集める音楽家、日野浩志郎(YPY)をゲストに迎える見逃せない一夜。東アジアの音楽で盛りあがろう!

日時:8月17日(土)19:00開演/20:45終演(予定) ※雨天決行

会場:小木みなと公園 特設ステージ

料金:
Sエリア 大人 5,500円、小中学生2,000円(当日+300円)
Aエリア 大人 4,500円、小中学生1,000円(当日+300円)
3日間通し券 15,000円(Sエリアのみ)[3日間通し券完売しました]
※未就学のお客様は無料でご入場頂けます。

▶︎ハーバーマーケットライブのチケットこちら!
https://www.earthcelebration.jp/ticket/live/

▶︎エリア制と入場方法の詳細はこちらをご覧ください(EC Q&A)

演出:住吉佑太(鼓童)

出演:金徳洙サムルノリ、日野浩志郎(YPY)、鼓童(齊藤栄一石塚充中込健太小松崎正吾住吉佑太鶴見龍馬前田順康

詳細https://www.earthcelebration.jp/event/saturday/

 

EC2019稽古スタート!/住吉麻梨子

8月に入りました!

佐渡では8/16(金)〜8/18(日)に開催されるEarth Celebration(EC)の稽古が始まりました。

Photo: Mariko Sumiyoshiいつもに増して、活気溢れる・熱気むんむんな稽古場です。

8/18(日)の鼓童オールスタースペシャルライブはすでに完売!ですが、
その他のコンサート、イベントはまだチケットございます。

Photo: Mariko Sumiyoshi

どうぞ、佐渡に「夏を感じに」お越しください!

一同、お待ちしています。

home トップページ

大きな扉/梅垣晶子

Photo: Akiko Umegaki

今回、19年振りに中国本土で公演を行うことになりました。日本のお隣にあって、そして太鼓も含め、文化的にも歴史的にもたくさんの影響を受けているにも関わらず、実際のことろ、あまりよくわからない、近いようで遠い国、それが中国に対する正直な印象でした。

実際、公演までの約9ヶ月間、準備を進めて行く中で、物の見方や考え方、仕事の進め方など、欧米や日本のツアーではこれまで自分が「普通」だと思っていたことが通じないことや尺度の違い、というものを度々思い知らされてきました。

人口は日本の10倍、国土は25倍、歴史は2倍以上ある国です。当たり前のことですが、中国のエージェントを信頼し、そのやり方を尊重し、提案に寄り添い、このプロジェクトを推し進めていくことが、最良の策であり、19年間閉じられていた扉を開く鍵になる、ということを痛感しました。

広州タワーと私達のトラック/北京の劇場入り口

実際に行ってみた中国は、日本より進んでいるシステム、食の豊かさ、日本語を話せる人の多さ、仕事の速さや丁寧さなど、驚きの連続でした。

進んでいるシステム

Photo: Akiko Umegaki

その1、大きな画面のチケットシステムで、携帯をかざして、お支払い&チケット受け取り

Photo: Akiko Umegakiその2、遅れてくるお客様用のチケット取り置きロッカー

Photo: Akiko Umegaki
その3、センスの良いプログラム

そして、日本のメディアでは、滅多に取り上げられることがない、多くの人の優しさやサポートにより、3都市6公演、プラス、沢山のメディア対応やイベント出演を行うことができました。同時に中国という国が急成長している理由も良くわかりました。

上海公演2日目。在上海日本国総領事館にお招きいただき、上海の今、そして日本と中国のこれからについて、貴重なお話を伺うことができました。

北京公演では、19年前の公演をご覧になった李長鎖さん(写真上)という写真家の方にお会いすることが出来ました。19年前は、反日感情が強く、今のように中国人が自由に海外旅行をする前だったため、当時の客席は、非常にピリピリしていたそうです。

それが、19年経って、若い世代の人たちが、こんなにも大きな拍手や歓声で、鼓童の公演を楽しんでくれたこと、李さんも感動していましたし、私も本当に嬉しく思いました。

Photo: Wilson Tong

Photo: Wilson Tong

Photo: Wilson Tong

こうしてまた一つ、One Earth の輪が広がったこと。

19年振りということで、ほぼ何の実績も無い中国で、ゼロからスタートし、大きな扉を一緒に開いてくれた鼓童のメンバー、スタッフ、そして私たちを暖かく迎えてくれた中国側のスタッフ、そして、お客様に心より感謝します。

Photo: Akiko Umegaki

上海の野外公演、細やかで力強いサポートをしてくださった中国のスタッフの皆さんと

Photo: Hayato Otsuka

スナオと、北京の劇場の映えスポットで。

2019年7月鼓童ワン・アース・ツアー2019〜螺旋(中国)

響き合う/石原泰彦

最後の公演地、北京。街には新旧さまざまなビルがたち並び、駅舎も手の込んだ作りで壮観。

Photo: Yasuhiko Ishihara

道路には、きれいなバスも走っていれば、昔ながらの三輪バイクも健在です。

Photo: Yasuhiko Ishihara

近くの公園では、明るくなると人が集まり始め、思い思いに体を動かしています。私も早起きして「朝活」、思い切って卓球の仲間に入れてもらいました。(石原は写真上・左) 

開かれた雰囲気の上海、エネルギー感溢れる広州。それに比べると少し落ち着いてどこか昔の中国を思わせる北京は、これまでの公演地ほどの盛り上がりはもしかしたらないのではないだろうか。そんな少し漠とした不安を、どこかで感じていました。

Photo: Yasuhiko Ishihara

ところが、蓋を開けてみるとアンコール曲中の拍手、そして歓声はこれまでの公演地を凌ぐのではないかと思われるほど。何ともまっすぐな中国の皆さんの感情表現は、ここにも健在でした。

 

 

今回の旅、普段は研修所を担当し佐渡で日々研修生に向き合っている私が、スタッフの一人として同行しました。

いつもは、鼓童の音を生み出すその「土台づくりの場所」にいる私。今回は「その音の届く先」に、2週間身を置きました。

その旅の中で、こうして太鼓を携えて世界を旅している活動の意味を、改めて五感で感じてみたい、と思っていました。

Photo: Akiko Umegaki

鼓童には、掲げている活動理念があり、その前半部分は「太鼓とともに世界をめぐり、・・・」で始まります。

今回は6公演、見てくださった方々は7千人余り。14億人近い中国の人口からするととても小さな一歩ですが、大きな大きな中国を、19年ぶりに太鼓とともにめぐることができました。

そして活動理念の後半は「・・・、多様な文化や生き方が響き合うひとつの地球を目指します」と続きます。

何か大きすぎて、何となくイメージで捉えて終わってしまいがちなこの部分も、実際の旅の中で感覚的に捉えてみたいと思いました。

街ゆく人々の様子、食べ物、生活習慣、仕事の進め方、などなど。その違いに、驚いたり、時に戸惑ったり。またそのつながりに、面白みを感じたり。

<中国で出会ったそんなこんな・・・:下向き指差し::下向き指差し:   5選> 

Photo: Yasuhiko Ishihara

①えっ?これも食べるの?(アヒルの口がスーパーに)

Photo: Yasuhiko Ishihara

②「朝から外食?」(朝の外食は日常/テイクアウトも)

Photo: Yasuhiko Ishihara③これがうわさの・・・北京ビキニ(暑さをしのぐため、シャツを半分あげてお腹を出す/鼓童メンバー健吾が再現。※おなかが引き締まりすぎていたので、膨らませてもらっています)

絵:石原雅美

④「そこまで言う?」(その場で言うべきことを言って、物ごとを進める。見ていて少しドキドキするけれど、お互い言い終わったら「試合終了〜」という感じ。オモシロイ・・・。)

Photo: Yasuhiko Ishihara

⑤入国の手荷物検査、舞台で使う「篠笛」を持っていたメンバー:欧米では「これは何だ?」とよく引っかかるんですけど、同じアジアだからすぐ分かってもらえました

自分の感覚と違うものとの出会いの連続、そこには「合う・合わない」「好き・苦手」といった感情が生まれることもあります。

ただ、その場所に身を置いてみると、「響き合う」という感覚は、何か無理に好きになったり、受け入れようとしたりというようなことではなく、単純に「互いに知る」ということ、そして「互いに自分でいる」ということのように思いました。

Photo: Akiko Umegaki

いろいろ(多様)だけど、もとは一緒(ひとつ)。

例えば、ひとつの細胞がそれぞれ違う役割に分化しながら、ひとりの人間となるように。

例えば、様々に進化した生き物が集まって、この世界を作っているように。

太鼓の原始的な音は、そんなことを感覚的に呼び覚ましてくれるように思います。

Photo: Akiko Umegaki

「あー、元々は一緒(ひとつ)なんだなあ」と感じながら、お互いの違い(多様)を知る(響き合う)こと。

そしてバランスが取れている状態が「ひとつの地球」なのかなあ、と。

この活動理念、壮大な感じもするけれど、まずは自分の身の回りでこんな感覚を持てるようになることが大事かな・・・。

<鼓童の活動理念>
私たちは、太鼓とともに世界をめぐり、多様な文化や生き方が響き合う「ひとつの地球」を目指します。

Photo: Akiko Umegaki

2019年7月鼓童ワン・アース・ツアー2019〜螺旋(中国)

鼓童文化財団研修所
https://www.kodo.or.jp/apr

ワンアース/池永レオ遼太郎

旅を通して色々な人と出会う中で、僕の心に残っている言葉は数多くあります。

「音楽や芸術は、私達の間に存在する壁を少しだけ低くすることができる。本当に少しだけかもしれないが、それはとても意味のある事だ。」

今回の中国ツアーはこの言葉を強く思い出させてくれる旅でした。

Photo: Yasuhiko Ishihara

驚くくらいの大歓声。

僕らの言葉や常識が通用しない異国のお客さんの反応を肌で感じる度に、僕らのやっている事に少なからず意味はあるのかもしれない。そう思いださせてくれる旅でした。

今回の中国ツアーを実現に導いて頂いた沢山の方々、そして中国のお客様に只々感謝です。

謝謝。

Photo: Yasuhiko Ishihara

日本に戻る楽器の積み込みを見守るメンバー達

2019年7月鼓童ワン・アース・ツアー2019〜螺旋(中国)

スケジュール

新研修生実地面接/本間康子

2020年度の研修生募集を開始しました!

皆さんがなるべく応募しやすいように、11月と1月の2回、実施することになりました。
どちらかご都合のよい日程を選んでご応募ください。
(どちらの面接に参加いただいても、研修は2020年の4月から始まります。)

また、応募方法も鼓童サイト内からフォームで送信していただくようになりました。
(一部郵送していただく書類もあります。)

研修生応募要項

「実地面接」って、どんなことをやるんだろうと気になりますよね。

2019年1月13日〜14日に1泊2日で行った今年の面接の様子を、参加した鼓童メンバーの言葉もまじえてご紹介します。

 

初日

朝、集合場所である両津港から研修所へ向かい、まずは簡単なオリエンテーション。

その後は、研修所に関わる鼓童メンバーやスタッフがじっと見つめる中、ウォーミングアップ、太鼓、踊りと、1つひとつ研修所講師がリードしながら進んでいきます。

 

太鼓は、簡単なリズムをゲーム的にたたいたり、地打ちのリズムにのって、一人ずつ順番にソロの手をたたいたりしてもらいます。

踊りは、メンバーが見本となって踊った振りをその場でとって真似てもらったりします。
また、立ち座りなどの所作を通して、身体のくせを見ることもします。

 

研修所講師は、もちろん鼓童のメンバーや名誉団員です。

始めは緊張していた面接参加者も、やっていく中で少しずつ気持ちがほぐれ、笑顔が見えるようになっていきます。

 

昼食は、面接参加者、研修生、鼓童メンバー、スタッフが入り混じって座り、一緒に食事をとりました。メンバーにとっても、気になった面接参加者と直接話ができる大事な時間です。

 

昼食後は唄の時間。

事前に送った課題曲を歌ってもらったり、その場で即興的に声を出したり、歌いたい曲を自由曲として準備してもらったり。一人ひとりが持っている「声」に耳を澄ませます。

皆が注目している「アピールタイム」は、3分間の中で何をやっても良いという時間です。
今年も、書道やゲームの説明、空手の型やダンスなどと様々。

太鼓、唄、踊りの時間だけでは出てこない、その人自身の感性が現れたり、可能性を感じられる、面白く興味深い時間です。

 

面接参加者をサポートするのは現役の研修生。

ウォーミングアップでは見本として先頭に立ち、太鼓の準備など、メンバーやスタッフの指示のもときびきびと動きます。

食事作りの担当になった研修生は、メニュー紹介で、自分たちが作ったお米や野菜を使っていることを話すのが少し誇らしげでもあります。

また、研修生の稽古する様子を見てもらう時間もあります。

 

 

2日目

研修所のいつものスケジュールに従って起床。

 

体操、掃除。そして研修生と一緒にトレー二ング。

体力に自信がある人も、さすがに研修所の坂は厳しく、ラストの坂道ダッシュ5本では「マジか…」と言いながらみんな必死です。

その後、緊張と正座に耐えながらのグループ面接。自分の意思を言葉にして伝え、その場にいる鼓童メンバーに聞きたいことがあれば質問もできます。

今年も面接者から「鼓童の社会における役割は?」など、芯のある質問が飛び交っていたようです。

最後には面接参加者同士も打ち解け、皆で「4月に帰ってくるぞー!」と大太鼓の前で記念撮影。
おそらく普段の彼らのリラックスした表情に戻り、柿野浦からバスに乗って帰っていきました。

 

 

研修生への応募を迷っている方へ、鼓童メンバーからのメッセージ

鼓童に、研修所に入れば、一歩ずつ、着実に太鼓の技術は向上します。
その環境は整っています。

しかし、その為に必要なのは「強い意志・体力・思いやり」
なぜ太鼓打ちを目指したいのか、なぜ鼓童なのか、を考え、覚悟を貫く「強い意志」

ハードな研修生活を送る為、そしてその先の舞台に立つ為に不可欠な「体力」
集団生活において、そして舞台上の意志疎通の為、人の立場に立って考える事ができる「思いやりの心」

そう私は考えて、面接試験に来てくれた皆さんと向き合っています。

鼓童は、そして研修所は、自分はここまでできるのか!と可能性を最大に広げてくれる場所です。
自分と、人と、太鼓と、集中してどっぷり向き合うことで、本当の自分が見えてきます。

 

研修所所長より

2年間の研修を経て、一番変わるのは表情です。

時に迷い、もがきながらも、自分の中に確かに信じられるものをつかむ。そのことが内から表情を変えてくれるのだと思います。

表情からは、資格も何も得られませんが、そこには「一生を生きていく力」が宿っています。

あふれるモノの世界から、一度少し離れてみる。シンプルに暮らし、物事の本質を見つめる。自然と人に囲まれ、太鼓にとことん向かい合う中で、鼓童の舞台を目指す2年間。

共に鼓童の音を紡ぎ、未来へ繋いでいく若い力をお待ちしています!

 

 

 

※なお、実地面接については、今年行ったものとはスケジュールや内容が少し変わるかもしれません。あらかじめご了承ください。

 

研修所紹介ムービー

鼓童文化財団研修所

広州公演/平田裕貴

Photo: Akiko UmegakiPhoto: Yasuhiko Ishihara

「螺旋」中国ツアー
上海の次に訪れたのは広州。

緯度でいうと沖縄のさらに南のほう。
少し外を歩くだけで汗が流れる、真夏日でした。

Photo: Akiko Umegaki

僕としては初めての、
鼓童としても19年ぶりの中国ツアー。
日本の太鼓が、鼓童が、
どういう風にお客さんのもとに届いて
どういう反応が返ってくるのか
とても楽しみでした。

それに加えて…
鼓童初期の広州公演で、
終演時に数名のお客さんしか残っていなかった
という衝撃的事件を耳にしていたこともあり、
正直とてもドキドキしていました。

Photo: Wilson Tong公演が始まってみると
想像以上に集中力溢れる客席からの眼差し。

Photo: Wilson Tong

「モノクローム」の音が急に止まるシーンでは心地よい静寂

Photo: Wilson Tong「Color」ようにポップな演目では子ども達の無邪気な笑い声

Photo: Wilson Tong
クライマックスの「螺旋」では、抑え切れず客席から飛ぶ声援
曲が終わるごとに響く温かい拍手。
自然と湧き上がった手拍子で盛り上がるアンコール

Photo: Wilson Tong
僕が想像していた何倍も
中国の皆さんが日本の太鼓の音を、鼓童の音を
受け入れてくださり
感慨深い広州での公演でした。

Photo: Wilson Tong

今日・明日と2日間
いよいよこのツアー最後の地となります
北京での公演です。

Photo: Akiko Umegaki

Photo: Yasuhiko Ishihara

ラスト2公演も
精一杯、鼓童の音を響かせます!

2019年7月鼓童ワン・アース・ツアー2019〜螺旋(中国)

スケジュール

日中韓文化交流イベント/住吉佑太

沖縄より南にある広州!暑いです!!笑

「食は広州にあり」と言われるように、どこのお店に入っても料理が美味しい!

Photo: Yasuhiko Ishihara

そして、広州はとてつもなく大きな街です。ビルやショッピングモールが乱立しています。

7月15日、そんなショッピングモールの中の1つで行われた「日中韓文化交流イベント」に参加してきました。

韓国からは「NANTA」さん、中国からは「獅子舞」の皆さん、日本からは「鼓童」、3者のパフォーマンスとスピーチ、そして最後はコラボレーションもさせて頂きました。

アジアの音楽と思いが交わる、素敵なイベントでした!

東アジアの音楽、みんなで盛り上げていけるといいなぁ。

Photo: Yasuhiko Ishihara

2019年7月鼓童ワン・アース・ツアー2019〜螺旋(中国)

スケジュール

研修生1年生/小松崎正吾

鼓童塾*に関わるのは研修生2年生。鼓童塾期間中、1年生は別の場所で合宿稽古を行います。

普段のカリキュラムよりもさらに“打ち込む”事に特化した3泊4日。(在島しているメンバーも顔を出してくれました)

多くは語らずひたすらに打ち込み、自分と同期と太鼓と向き合います。

Photo: Shogo Komatsuzaki

入所して3ヶ月が経った彼らが、ハードなスケジュールの中で思う事は沢山あると思います。

辛い事や、目を背け逃げたくなる事、体力的に苦しい事や精神的に追い込まれる事。
不甲斐なさ、悔しさ、寂しさ、焦り、怒り。

そんなものも全部懐に放り込んで打ち込めるか。

ここに来ようと決めて海を渡って来た時の気持ち。育て、送り出して下さった皆さんの想い。夢を力に打ち込めるか。

Photo: Shogo Komatsuzaki

憧れたあの背中には程遠い。心打たれたあの音には程遠い。
かも知れないけど打ち込むんだと腹を決めてぶつかっていきます。

合宿最終日の彼らの背中と心音は素敵な輝きを放っていました…

真っ直ぐがむしゃらに出す彼らの音も、
いわゆる『鼓童の音』に通じているのだろうと感じておりました。

この勢いを大切に、アツいアツい夏へと向かっていきます。

※鼓童塾とは…
研修生の暮らす柿野浦の研修所にて、齊藤栄一が塾長を務める体験型ワークショップ。
研修生の1日のスケジュールを体験して頂きながら、『熱き思ひ』をテーマに栄一塾長とひたすら太鼓に向かう非日常の3泊4日。
[詳細]https://www.kodo.or.jp/about_ws/juku_eiichi

鼓童文化財団研修所
https://www.kodo.or.jp/apr