研修生野外稽古/内田依利

Photo: Yasuhiko Ishihara

昨日午後の稽古後、研修所・所長のガンさん(石原泰彦)に連れられて研修生が向かった先は素浜海水浴場。

と言っても遊びに来たわけではありません。

Photo: Yasuhiko Ishiharaまずは砂浜を走る走る。砂に足を取られてなかなか前に進みませんが、いつもと違う景色、足元に寄せる波、毎朝のトレーニングとはまた違う気分。

Photo: Eri Uchida

その後は全員で鬼剣舞。砂の上で、いつもより体力的にかなり大変なはずでも、外の開放感の中、みんなで踊るのはなんだか楽しそう。

Photo: Yasuhiko Ishihara

そこまで追い込んでからの自由時間は、みんな一斉に海に飛び込んでいきました。

Photo: Yasuhiko Ishihara

研修所では、大変なことも、辛いことも沢山あるかもしれません。

でもだからこそ、楽しいことや嬉しいことを感じる振り幅も大きくなっていくのかなあ。こんな僅かな時間でも、目一杯遊ぶ姿を見てそんなことを思いました。

Photo: Eri Uchidaこの開放感はこの環境だから、生まれるものでもあるのでしょう。
佐渡は本当に自然豊かな島です。

鼓童が佐渡にあってよかった。日々この島に育てられています。

 

鼓童文化財団研修所について:

鼓童文化財団研修所

【研修生募集中!】2018年7月6日(金)〜2018年11月9日(金) ※必着

【募集要項】https://www.kodo.or.jp/apr/research_students

 

深浦学舎で夕涼み/赤澤京

今年も行いました!深浦学舎「夕涼み会」。

鼓童メンバーや研修生の稽古、太鼓グループの合宿、最近ではクルーズ船のお客様への公演などで活用させていただいている深浦学舎(旧深浦小学校)。

今年も、この地域の深浦小学校体育館活用委員会の皆さんと協力して夕涼み会を主催することができました。

Photo: Hirohumi Uenoyama

地元の小学生やそのご家族で、100名以上の方にお越しいただき、会場は大盛り上がり!

Photo: Hirohumi Uenoyama

今年は、暑い夏を元気に乗り切ろう!ということで小木三崎産の夏野菜をたっぷり使ったカレーをご用意。小さな子どもから大人の方までたくさんの方に食べていただきました。

Photo: Hirohumi Uenoyama

そして、毎年恒例の岬組(地域の小学生たちによる太鼓グループ)はメンバーも増え、より元気に迫力ある演奏を披露!
この日のために何回も集まり太鼓の練習に励んでいました。

また、今年は岬組の皆で「小木おけさサンバ」にも挑戦!
会場の皆さんにも歌って踊って参加いただき、元気いっぱいの夕涼み会となりました。

Photo: Misaki Yoshikawa

これからも地元の皆さんに愛される深浦学舎であり続けられるように、足を運んでいただける機会をつくっていきたいと思います!

Photo: Misaki Yoshikawa

私も忙しい夏のつかの間、地域の方と楽しい時間を過ごすことができました。ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。

これからはアース・セレブレーションに向け準備をがんばります!

この夏は佐渡でお待ちしています!

【公式】アース・セレブレーション2018
https://www.earthcelebration.jp/

【鼓童サイト内】https://www.kodo.or.jp/performance/performance_kodo/8477

鼓童若手連中(14)「Merci! 」/高城テシュネみお

Photo: Takuro Susaki

2週間に及ぶ太陽劇団での生活もあっという間に終盤を迎え、無事に千穐楽を終えることができました。

お陰様で連日満員御礼が続きましたが、千穐楽はその中でも一段と多くのお客様が足を運んでくださり、40名以上の方がキャンセル待ちとなり、その方々には通路や客席の隅にベンチを追加して公演をご覧頂きました。

Photo: Mio Takashiro

カーテンコールの際には太陽劇団の方も大勢客席の横に集まり、最後の演奏を踊ったり抱き合ったりしながら楽しんでいました。

Photo: Takuro Susaki
この様に多くの方々に温かく見守って頂きながらパリ公演を締め括ることができたこと、本当に嬉しく思います。

Photo: Mio Takashiro

千秋楽から一夜明けた本日は楽器類のパッキングや片付け、掃除などを行いました。素晴らしい時間を過ごせた事への感謝と共に、もうここでの生活が終わってしまう事を寂しくも感じています。

Photo: Takuro Susaki

今回は出演者も制作も若手のチームでしたので、私はサポート役として見守る形で日々を過ごしました。

鼓童の未来を担う彼らからは熱い想い、エネルギー、喜びが溢れ、とても頼もしく感じましたし刺激的で貴重な時間となりました。

Photo: Takuro Susaki

太陽劇団という理想郷で過ごした時間を糧にこれからも益々活躍してくれるのを楽しみにしています。

最後に、「KODO NEXT GENERATION」を招聘してくださった太陽劇団のアリアーヌ・ムヌシュキンさんに心からの感謝と敬意を表します。

Photo: Takuro Susaki

Merci beaucoup‼︎

制作スタッフ:高城テシュネみお

2018年7月17日(火)〜22日(日)Kodo Next Generation(フランス・パリ)

Photo: Takashi Okamoto

鼓童若手連中(13)「凌駕する想い」/大塚勇渡

Photo: Takuro Susaki晴天に恵まれた今朝。

エアコンの無いキャラバンの中で、日の光を浴びて目覚めを迎えます。シャワーを浴び、すれ違う人と挨拶を交わし、今日もいつもの様に団員と朝食を食べます。

洗濯をして体操をし、身辺を整えた後、楽器のチューニング(準備)をします。

Photo: Takuro SusakiPhoto: Takuro Susaki

その後、皆でミーティングをし、昨日の振り返りを行い、稽古をします。

Photo: Takuro Susaki

Photo: Takuro Susaki

そして、本番を迎えます…。

Photo: Takuro Susaki Photo: Takuro SusakiPhoto: Takuro Susaki異国の地で、稽古から本番まで共同生活の様な環境で過ごした毎日は、佐渡で稽古し現地で本番をこなす普段のツアーとは異なり、肉体や精神、そして人に対しても、ある意味濃厚に向かい合わざるを得ない状況に置かれていました。

本気で笑った時もあれば、本気で悔しいこともありました。

Photo: Takuro Susaki

今振り返ると、この経験が財産だと感じます。

もちろん太陽劇団の敷地に緑が溢れ、人の暖かさに包まれていたことは、大いに関係していますが、今までの人生の中でもとても濃く、貴重な毎日でした。

太鼓と自分、人と自分、道具と自分、どれだけ想いを持って接することができるか。

Photo: Takuro Susaki

例えどれだけ厳しい環境に置かれても、それを凌駕する想いが大切だと、この連続公演を経て感じました。

Photo: Takuro Susaki

そして、今日の千穐楽。

舞台の最後に皆で礼をした時、言葉にならない程の感謝の気持ちが込み上げてきました。

本当にありがとうございました。

Photo: Mio Takashiro

こちらでの日々にはこれで一旦区切りがつきますが、経験をこの先に続く道の糧とし、これからも仲間達と切磋琢磨しながら進んでいきたいです。

Photo: Takuro Susaki

2018年7月17日(火)〜22日(日)Kodo Next Generation(フランス・パリ)

Photo: Takashi Okamoto

鼓童若手連中(12)「千穐楽」/三浦友恵

Photo: Takuro Susakiみなさん、こんにちは。

天気の良い日が続き、心地よい風が吹くヴァンセンヌの森。パリに来て、10日が過ぎました。

Photo: Takuro Susaki

日々色々なことがあり自分の未熟さを感じますが、私もまだまだ若手。この経験を糧にこれから続く太鼓人生を頑張ろうと決意を新たに舞台に立っています。

Photo: Takuro Susaki

パリ郊外、ヴァンセンヌの森に拠点を置く太陽劇団で生活をし公演を行っています。

Photo: Takuro Susaki

団員のみなさんが毎食ご飯を作ってくださり、私たちの生活面や舞台面では不自由なことがないよう気にかけてくださいます。

Photo: Takuro Susaki

Photo: Takuro Susaki

辛いことがあった時も美味しいご飯とみなさんの笑顔に救われました。

Photo: Takuro Susaki

千穐楽を迎えることができるのも、太陽劇団の主宰者アリアンヌさんを始め劇団のみなさんのおかげです。本当にありがとうございます。

Photo: Takashi Okamoto

1日2回公演も無事に終えることができ、いよいよ「鼓童若手連中」パリ公演千穐楽です!200%で最後まで精一杯頑張ります︎。

Photo: Takuro Susaki

2018年7月17日(火)〜22日(日)Kodo Next Generation(フランス・パリ)

Photo: Takashi Okamoto

鼓童若手連中(11)「paris の空の下で」/渡辺健吾

Photo: Takuro Susaki

私にとって太鼓とは。生きるとは。

太鼓が好きで鼓童に入団し、これからも太鼓とともに歩んでいきたい。

Photo: Erika Ueda

…本当に心からそう思っているのか?

太鼓が近くにあり過ぎて太鼓がある事が当たり前になってはいないか?

子どもの頃は週に一度の2時間しか太鼓を打てなかったからかその2時間が待ち遠しくて仕方がなかった。その気持ちを今も持っているか?

Photo: Erika Ueda

太鼓と自分。

もう自分と太鼓を切り離すことは不可能なくらい密接な関係にあると思う。

これからどんな人生を歩みたいのか。

自分にとって太鼓とはなんなのか。

Photo: Takuro Susaki簡単に答えが出ることではないが
常に自分に問い続けることが大切なのだと思う。

…でも考え過ぎてもダメですね!

とにかく一打一打心を込めて打ち続けよう!

Photo: Takuro Susaki

 

2018年7月17日(火)〜22日(日)Kodo Next Generation(フランス・パリ)

Photo: Takashi Okamoto

鼓童若手連中⑩『KAIGARABUSHI』/山脇千栄

Photo: Takuro Susaki太陽劇団に来て、早一週間。

Photo: Takuro Susaki

太陽劇団はどこか鼓童村と似ていて、

アリアンヌさんはいつも母のように
私たち鼓童を見守ってくれています。

気づけばすっかりこの温かさに安心していて、
劇団全体を包んでいる柔らかい愛を全身で受けながら、日々豊かに過ごしています。

私は、舞台で「貝殻節」という唄のソロを歌っています。

貝殻節は、鳥取県の賀露地方の漁港に伝わる民謡で、手漕ぎ船で重労働の帆立貝漁に出る男たちとその家族の心情が歌われている労働歌です。

Photo: Takuro Susaki


この唄に出会ったのは研修生の時。

初めて聞いた時、歌詞の意味はすぐには
わかりませんでしたが、
旋律で心が震えたのを覚えています。

それ以来、好きで歌い続けています。

去年のECの若手連中発足の際、
「貝殻節 歌える?」と遼太郎さんから
鼓童の舞台で唄を歌うきっかけを頂きました。

今回、貝殻節の持つ日本の情景が
パリの皆さんにはどう伝わるんだろうと
佐渡で稽古している期間から
ずっと考えていました。

 Photo: Erika Ueda

パリにきて3日目に一人の太陽劇団のスタッフが

「悲しいメロディだけどこの唄が好き。
唄を教えてくれないか。」

と話しかけて来てくれました。

一緒に歌っていると
だんだん周りが口ずさんでくれるようになり、
今では鼓童と劇団の方達で
終演後の乾杯で合唱するようになりました。

不思議ですが、確実に唄が言葉の壁を超えてみんなを繋げています。

「この唄を聴くと、毎回泣きそうになるんだ」と言ってくれる劇団スタッフの方もいました。

昔の漁師がぽろっと口ずさんだ旋律には
きっと寂しさや厳しさ、愛、生きたい、家族を守りたいという想いと願いが
自然に込められていたんだろうと感じます。

情景は違えども、日本人にもフランス人にも、どこかリンクする部分があるのでは、と思います。

スタッフの一人が貝殻節と同じような
「woman of fisherman」
という唄を教えてくれました。

女性がフランスの漁師に向けて歌う唄だそうです。
この唄もどこか悲しいですが
とても素敵な唄でした。

この唄がフランスにあり続けてきたように、
日本で大切にされてきた貝殻節を
精一杯心を込めて歌い、

その想いがフランスの人々の心のどこか奥底で共鳴できるといいなと思います。

 

2018年7月17日(火)〜22日(日)Kodo Next Generation(フランス・パリ)

Photo: Takashi Okamoto

鼓童若手連中⑨ 「Passion & Energy!」/地代純

私が寝泊まりをさせて頂いている宿舎の隣にはですね、なんと、馬小屋があるんです。

Photo: Koji Miyagi

朝、彼らの高らかなる鳴き声が1日の始まりを告げると、私は寝床から起き上がり、顔を洗い、歯を磨き、無造作についた寝癖を直し、外に出て太陽の光を浴びます。そして軽く朝食を食べ、みんなより少しだけ早く楽器たちが待つ舞台上に向かいました。

昨夜、初日を迎えた、「Kodo Next Generation」。緊張と興奮が織り混ざった私たちの音は一体どんな風に届いたのだろう。

Photo: Mio Takashiro

本日は午前中に太陽劇団の皆さんに向けて太鼓のワークショップが予定されていました。時間は2時間。同じ芸術家、表現者の皆さんと太鼓を叩けることにワクワクしていました。

Photo: Takuro Susaki

私はフランス語を話すことができません。英語もあまり話せません。言葉の壁はもちろんあります。ですが太鼓という楽器は不思議なもので、いざみんなで叩けばそんなこと全く問題にはならないんですね。

Photo: Takuro Susaki

“Passion & Energy”

太鼓を通じてその空間にいるみんなが一つになったように感じた感覚。それは言葉で説明しようとするととても難しいのですが、その空間にいた人達は確かに感じることができた、素敵な感覚でした。

Photo: Takuro Susaki

Photo: Takuro Susaki

昔々、太鼓の音が聞こえる範囲が一つの村であり、一つの共同体であったと言われています。

今、私たちは太鼓と一緒に世界を周り、私たちの太鼓の音を聞いてくださった人々が、ある意味一つの共同体のようになれたら、それは素敵なことだなと思います。

そんな夢のように思えることを目指せるのが「太鼓」という楽器であり「鼓童」という集団なんだなと私は信じていますし、より背中を押してくれるようなそんな時間でした。

Photo: Takuro Susaki

ちょっとワイン飲んできます。

2018年7月17日(火)〜22日(日)Kodo Next Generation(フランス・パリ)

Photo: Takashi Okamoto

鼓童若手連中⑧「新たな幕開け」/米山水木

ボンジュール!!

本日、「Kodo Next Generation」初日をむかえました。昨年のECから、今回のパリ公演まであっという間に時間が経ちました。

パリでの公演が決まった時、驚きと喜びもありましたが、逆に不安も感じました。けれども、「若手」という事に囚われず「自分と太鼓」と考えた時に、太鼓に対する思いが溢れ出てきて、それをこの同世代と「同じ音の空間」にいる感覚がたまらなく気持ち良くて、なんだか自分が太鼓を始めた頃のことを、思い出すんです。

Photo: Takuro Susaki
初日を迎え、お客様の「拍手」「歓声」「呼吸」全てが自分の身体の中に入ってきて、お客様と一緒にひとつの舞台に立っているような感覚でした。そして、お客様からの「拍手、歓声、呼吸」が「ありがとう。精進して頑張りなさい。」というメッセージにも感じました。最後はスタンディング・オベーション、拍手で包まれました。

Photo: Takashi Okamoto

公演後、お客様が思い思いに話している姿を見て、感じました。「自分⇔太鼓⇔観客」、お客様はその人の太鼓を観て「今までの太鼓人生」を感じるからそこに感動が生まれて、技術などはそれについてくるものであると思いました。どれだけ自分が太鼓と向き合えるのか、まだまだ幕は開いたばかりです。現状に満足することなく残りの公演も勤めて参ります。

Photo: Takuro Susaki

2018年7月17日(火)〜22日(日)Kodo Next Generation(フランス・パリ)

Photo: Takashi Okamoto

鼓童塾、締め切り迫る!/赤澤京

大自然に囲まれた鼓童研修所で過ごす3泊4日の「鼓童塾」。募集締め切りは7月31日(火)です。

1992年に始まった「鼓童塾 齊藤栄一の太鼓篇」は、太鼓に向かう姿勢や思い、そして皆と共有することの楽しさを、栄一塾長の経験に基づいた指導で学び、これまでの受講生の皆さんにも大変満足していただいております。

研修生の1日のスケジュールも体験でき、「非日常」の世界をお楽しみいただけること間違いなし!
熱い太鼓三昧の日々を齊藤栄一塾長、そして研修生とともに!

太鼓経験者の方も、未経験の方も大歓迎です。皆様のご応募をお待ちしております!

鼓童塾募集↓
https://www.kodo.or.jp/performance/performance_ws/9362