鼓童文化財団 研修所 41期 二年次スタートしました/赤澤京

7人でのスタートをきった41期新2年生。
今年も「冬期間」と呼ばれる時期がやって来ました。

鼓童メンバーと稽古スケジュールを確認

研修所がある柿野浦の山は雪がうっすら積もり、寒い日々が続いています。
その中でも寒さに負けじと稽古場では研修生の熱い稽古が行われています。

とにかく打ち込んで自分の限界を超えていく

4月に新一年生を迎えるまで、そして12月の最終発表会に向けて自分たちはどこまで伸びていけるだろうか?

気持ちを高め、お互いにぶつかり合い、励まし合いながら前に進んで行きます。

時には投げ出したくなることもあるかも知れません。
だけど今はぐっと堪えてひたすら自分自身、同期、太鼓と向き合うのみ。

今は目に見えない根っこの部分をしっかり太くする時。
いつか綺麗な花が咲くと信じて…

春の訪れを楽しみにしながら一歩一歩踏みしめて参ります。

鼓童DVD、Blu-ray 2-3月期間限定 2023特別セール!!/鼓童オンラインストア

こんにちは、鼓童オンラインストアです。

昨年の同セールに続き、鼓童の9作品を2月1日0:00〜3月31日23:59までの期間限定で特別セールいたします。今回はDVD「童」がラインナップに新登場!

この機会に是非お求めくださいませ。

※詳細情報は鼓童オンラインストアでご確認ください。
http://store.kodo.or.jp/?mode=cate&cbid=2392732&csid=0

①DVD童  4,500円→4,000円

②DVD鼓  4,500円→4,000円

③DVD千の舞  4,950円→4,000円

④DVD道  4,500円→3,000円

⑤DVD永遠  4,500円→3,000円

⑥Blue-ray永遠  4,500円→3,000円

⑦DVD伝説  3,500円→3,000円

⑧DVD焔の火  4,500円→3,000円

⑨DVD打男  4,500円→3,000円

⑩DVDドキュメンタリー  3,500円→3,000円

 

※詳細情報は鼓童オンラインストアでご確認ください。
http://store.kodo.or.jp/?mode=cate&cbid=2392732&csid=0

鼓童オンラインストア
Tel. 0259-86-3630
http://store.kodo.or.jp/

Kodo One Earth Music Festival 開催に向けて/住吉佑太

鼓童提供楽曲がスタートして、今年で5年目となります。
太鼓界というコミュニティの中で、共通の話題や交流のきっかけ作りになればと思い、いろいろなバリエーションを展開して参りました。本当にたくさんの方が取り組んでくださっていて、とても嬉しく思っています。

提供楽曲についてはこちらをご覧ください。
https://www.kodo.or.jp/about/teikyo-gakkyoku

新しい取り組みとして、鼓童提供楽曲をテーマとした公演を2/4(土)、2/5(日)にリニューアルしたての文京シビック大ホールにて開催いたします。

1部は、初公開となる鼓童提供楽曲第5弾を含む、鼓童の演奏をお届けいたします。
第5弾は、阿部好江作曲の楽曲です。どんな楽曲がお楽しみに!

2部は、2日間あわせて計6校の高校和太鼓部の皆さんが集結して、それぞれの個性溢れる持ち曲と、鼓童提供楽曲を演奏していただきます。
フィナーレは鼓童とのコラボレーションもあります!

この公演に向けて、高校生との稽古の機会もありました。

魅力的な太鼓とは‥上手い下手では語れません。様々な価値観に触れることは、自分たちの表現の幅を広げたり、深めたりする上で欠かせないことだと思っています。
僕らも提供楽曲を通して、皆さんと交流する中で、たくさんの気付きや学びをいただいています。

まだまだ発展途中の提供楽曲プロジェクトですがこうしたリアルイベントを経て、ますます活気付いていくことを願っております!

ぜひ、会場に足をお運びください!!

Kodo One Earth Music Festival

●演出:住吉佑太  ●鼓童出演者(予定):阿部好江/中込健太/住吉佑太/小平一誠/三枝晴太/山脇千栄/中谷憧/谷川和馬

新年あけましておめでとうございます

写真:岡本隆史

謹んで新年のお慶びを申し上げます。
旧年中は、多くの皆様のご支援を賜り、改めて感謝と御礼を申し上げます。

昨年は、ワン・アース・ツアーにてヨーロッパ各地を巡り、国内では「交流学校公演」、「童」、3年ぶりの浅草公会堂での新作「翔走」、住吉佑太音楽監督のもと様々な音楽的挑戦のあった最新作「ミチカケ」、そして念願でもあった同じ新潟を拠点とするダンスカンパニー、Noism(ノイズム)との共演作品「Noism x 鼓童 鬼」や、ギタリストMIYAVIさんと三味線奏者上妻宏光さんをお迎えした「アース・セレブレーション」など、多種多彩多様な公演をお届けすることができました。また、CD、DVD、映像や音源製作、配信なども積極的に展開してまいりました。

今もなお続くコロナ禍の中、多くの出会いや経験を糧に個々の能力を磨きながら、積み重ねてきた甲斐を実感した一年となりました。

さて、本年は年明け早々より、5年ぶりとなる坂東玉三郎氏との共演作品「幽玄」を皮切りに提供楽曲を中心に高校生との共演をする新企画公演「ワン・アース・ミュージック・フェスティバル」、4年ぶりとなる北米ツアー、春から夏にかけて「ミチカケ」や新作「いのちもやして」、年末は阿部好江が演出を担う作品など、様々な公演が目白押しです。さらに「アース・セレブレーション」や「佐渡宿根木公演」、太鼓体験、ワークショップをはじめ、拠点佐渡での活動もさらに充実させてまいります。

私たちの太鼓の音は、佐渡島の暮らしと学びそして旅の中から得た体験により、さらに豊かな響きとなります。その響きにより生まれた表現が、喜びと笑顔あふれる時と場を創り出し、私たちの理念「ひとつの地球」を多くの方々に感じていただけるよう、一層励んでまいります。

本年が皆様にとって良い年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。

鼓童の未来に向け、引き続きご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。

2023年元旦
太鼓芸能集団 鼓童
代表 船橋裕一郎

いのちもやして/池永レオ遼太郎

僕は曲を書く時には

僕が見ている景色を鮮明に、

リアルな感情をストレートに、

お客様の頭ではなく

心に届く様に、

願わくば誰かの生きる糧と

なってほしいと思って書いている。

 

自分の感情に抗わず

悲しい時には悲しい曲を、

嬉しい時には嬉しい曲を。

 

自分の中から溢れ出てくるものに

身を任せていく。

舞台を作る事も同じだと思う。

 

Photo: Takashi Okamoto

 

今回演出の話を頂いた時に

この舞台で何を伝えたいのかを考えた。

 

自分が今考えている事、

自分が今感じている事、

自分の中にある一番リアルな感情と

向き合う事となった。

自然と辿り着いたのは、

僕らが鼓童で太鼓を叩く事への疑問だった。

 

何故僕たちは鼓童で太鼓を叩くのか。

 

戦争や疫病で公演を何度も中止に追い込まれながらも尚、太鼓を叩く。

無力感や不安に苛まれながらもまたバチを握り続ける。

 

2020年の春

世界が止まってしまった時から

ずっと考えている。

 

僕らの謳っている「ワン・アース」は一体どこにあるのだろうか。

 

今年の春、

ヨーロッパツアー中に

避難民への公演をした時

この人達を元気にしたい、

束の間の夢を見させてあげたい。

心からそう思った。

 

 

上手く言葉には出来ないけれど

まっすぐな気持ちで

誰かを元気にさせる

 

そういう舞台を作りたいと思った。

 

Photo: Takashi Okamoto

 

世がこの先どう変わろうとも

もしも僕たちが太鼓を叩く事が

誰かの灯火となるのであれば

いのちもやして挑み続けたい。

 

池永レオ遼太郎

 

Photo: Takashi Okamoto |Art Director: Hiroomi Hattori (COM Works)

Photo: Takashi Okamoto
Art Director: Hiroomi Hattori (COM Works)

●演出:池永レオ遼太郎  ●出演者(予定):中込健太小松崎正吾住吉佑太三浦康暉米山水木前田順康三枝晴太平田裕貴定成啓新山萌/他

鼓童「いのちもやして」日本ツアー

浅草公演を皮切りに、国内ツアーを開催いたします。

6月の浅草公演につきまして、下記の「ミチカケ」公演にて、ご来場いただいたお客様対象の会場先行予約を受付いたします。

鼓童「ミチカケ」関東4公演会場内での先行予約(浅草公演チケットのみ)

・2022.12.13(火) 18:30 東京都荒川区 サンパール荒川 大ホール
・2022.12.15(木) 18:30 埼玉県さいたま市 埼玉会館 大ホール
・2022.12.16(金) 18:30 千葉県千葉市 千葉市民会館 大ホール
・2022.12.18(日) 16:00 東京都世田谷区 昭和女子大学 人見記念講堂

※鼓童の会会員先行予約でお申込みいただいたお客様は、会場でのお申込みの必要はございません。

2023年6月 浅草公演

[特集・ミチカケ]鼓童の新衣裳が誕生するまで

鼓童の新衣裳が誕生するまで

文・坂本実紀(ライター)

太鼓打ちの腕を浮かび上がらせ、多様な見せ方でミチカケの世界観を広げた新衣裳。

今回は、鼓童代表で衣裳を依頼した船橋裕一郎と、新衣裳を手掛けた堂本教子さんのお二人に、衣裳の誕生秘話をお聞きしました。 

鼓童の印象と依頼の成り行き

―船橋さんが新衣裳を堂本さんに依頼したきっかけを教えてください。

船橋主たる衣裳は半纏としながら「半纏ではない衣裳も作っていきたい」と思っていました。

ある時、Noismさんの舞台を鑑賞した時に金森さんに堂本さんを紹介していただけたんです。

―堂本さんは依頼を受けた時どう思われましたか?

堂本さん:依頼を受けてぱっと頭に浮かんだのが、月見寺とも呼ばれる本行寺にあった石碑にかかれている「ほつと月がある東京に来てゐる」という、種田山頭火の句です。

そうして、鼓童と言えばやはり太鼓。すごい運動量でダイナミックな動き方もできるほうがいいなと考えると「どこまでやったらいいんだろう」と考えながら、デザインと実用性の塩梅をみながらすすめました。

衣裳のイメージ共有

―鼓童からはどんな要望を伝えたんですか?

船橋:まずミチカケや、衣裳の色は月と海のブルーな感じということ。そして、自分の中にあったイメージもお伝えしました。

デザイン面では、鱗文様の様な強い印象や意味を与えないもの、和風でも洋風でもないフラットであまり時代性もないようなもの、男女を超えてユニセックスなもの、半纏と同じ舞台に上がってもいい汎用性のあるもの。

仕様面ではフードを取り入れ、太鼓打ちの腕が見える様にノースリーブでお願いしました。さらに片側や両側出せたり、同じ衣裳だけど、トランスフォームできるようなバリエーションのある衣裳ができると嬉しいです!と、どんどん要望をお伝えしていきました。

堂本さんは、Noismさんの様な身体性を重視するカンパニーと仕事をされているので、信頼感はすごくありました。

―イメージもさながら、使いやすさも重視した依頼だったんですね

堂本さん:最初はコンセプトから静かな、雲の間の月の満ち欠けの様な間(はざま)のような抽象的なものを考えていて、染めてぼかす手法も考えていたんです。

でも、着数が多く、機能性が高く、乾きもいい、いろいろな要望を叶えられるものが必要でした。そこで、軽量化のため、時に省くこともしながら扱いやすい衣裳を目指し、最終的にあの生地を選んだんです。

フードをつけるとちょっと重くなったり、腰にかかってしまうので、当初はフードの大きさや、裏地に銀を入れるかなども悩みながらすすめました。

和の要素を取り入れるためにも、上半身は脱げて下半身は動かない仕様を着物から取り入れています。着物はよくできてるんです。それでも、試作品時は紐が多く「片肌脱ぎ」や、「諸肌脱ぎ」ができて、かつ動けるようにするのは大変でした。

 

理想の叶った衣裳完成

船橋:堂本さんは、「衣裳が邪魔しちゃいけない」と常におっしゃってくれました。一番最初のデッサンはある意味違和感がなかったのですが「もうちょっと自由にやっちゃってください」と伝えると、次に来たものがもう「これです!」という出来上がりでした。

完成品を着てみると、みんな「格好良い!動きやすい!ストレスもない」って嬉しそうに言ってくれて手ごたえも感じました。本当に素晴らしかったです。

堂本さん:稽古や舞台も見させてもらいながら1年ほどかけてじわじわできてきましたね。

船橋:堂本さんも舞台がお好きなので、いくつか最近の鼓童の作品を見ていただきながら「こうじゃない舞台になっていきます」ということをお伝えしてたんです。

堂本さん:舞台のお声掛けもすごく嬉しかったです。衣裳の色は決まってたんですが、衣裳の裏地に翻って見える銀色には、佐渡の風が舞うイメージを込めています。

船橋:私には、裏に見える銀のイメージが全然なかった。一緒に舞台を楽しみながら最前線のプロフェッショナルの方にお任せすることで私の要望や想像している以上の素晴らしいものが出来てくるのは一番嬉しいですね。

「こういうのがあるといいかもよ」「こういう着方もあるよ」とご提案もいただけて、想像力をかきたてられ、舞台の奥行きがさらに広がり、どんどん展開していくのも面白い作業でした。この色々な制約の中で本当にここまでやっていただけて嬉しいです。

 

―理想の衣裳での舞台はどうでしたか

堂本さん:初めてミチカケを見せていただいたときは「すごく活用されているな」と思いました。特にフードは表情を消すから、影にもなる。ミチカケ、いい作品ですね。宇宙にいるような、曼荼羅の様な。

船橋:ありがとうございます。今回の様に、自然や宇宙のといった世界観の中で人間の感情的な部分を消したい場面もフードによって効果的に作用し、メンバーがその音の世界にさらに入り込むのにも役立っています。

今の鼓童はもちろん、老若男女いるうちのみんなが着られる新衣裳。ミチカケ以降も、着ていきたいです。

 

舞台・衣裳撮影: 岡本隆史

 


堂本教子プロフィール■

コンテンポラリーダンス、舞踏、演劇、歌舞伎、オペラなどの衣裳デザイン製作。1999年と 2003年には、チェコ・プラハ カドリエンナーレ国際舞台美術展出展。2000年、文化庁芸術家在外研修として、バットシェバ舞踊団の衣裳デザイナーRakefet Levy に師事。99年伊藤熹朔賞奨励賞、第36回橘秋子賞 舞台クリエイティブ賞受賞。


船橋裕一郎プロフィール■

太鼓芸能集団 鼓童 代表。考古学を専攻していた学生時代に太鼓に出会う。1998年に研修所入所。2001年よりメンバーとして舞台に参加、太鼓、鳴り物、唄などを担当する。これまでに「BURNING」などの作曲も手掛け、近年は「道」「鼓」「童」など「ワン・アース・ツアーはじめ2021年オーチャードで開催された「鼓童40周年記念公演」、2022年新作「ミチカケ」で演出を担当。また、読書やプロレス、寄席や宝塚鑑賞など様々な趣味を持つ。柔らかな口調と人情味溢れる人柄でメンバーの頼れる相談役である。2012年より副代表、2016年1月より代表に就任し、グループを率いている。

鼓童「ミチカケ」

Photo: Takashi Okamoto / Art Director: Hiroomi Hattori (COM Works)

森羅万象、煌めきの音。

近年の鼓童全体の表現を総合的に手掛ける船橋裕一郎と、舞台の要となる楽曲を次々と生み出している住吉佑太が連携し作り上げる、全曲新曲で上演予定の革新的な意欲作。

夜明けから深夜まで変わり続ける自然界のリズム「日の出日の入り」「潮の満ち引き」「月の満ち欠け」。

その長い周期感や、「数」に秘められた律動を太鼓音楽で探求する新作を、全国主要都市にてお届けします。

●演出:船橋裕一郎

●音楽監督:住吉佑太

●出演者(予定):中込健太住吉佑太池永レオ遼太郎北林玲央米山水木小平一誠前田順康三枝晴太渡辺ちひろ小野田太陽中谷憧野仲純平小川蓮菜(準メンバー)

Photo: Takashi Okamoto, Katsumi Omori
Art Director: Hiroomi Hattori (COM Works)

下記、公演地別の詳細です、随時更新いたします。

※例年12月に行なっている文京シビックホールでの連続公演ですが、改修工事に伴い2022年内の公演予定はございません。

日程

鼓童「ミチカケ」
80分があっという間に終わる、太鼓で切り開いた新世界━━━

80分があっという間に終わる、太鼓で切り開いた新世界

鼓童「ミチカケ」2022/11/23 佐渡初演レポート(文・坂本実紀/写真・岡本隆史

鼓童の全新作、新衣装でつくられた舞台「ミチカケ」。立体音響作品という全く未知な舞台は、「知らないのに、なんか知ってる」と錯覚を覚えるような不思議な場面がいくつもありました。

初演となる佐渡公演当日、ホールのロビーは開場前にすでにたくさんの人でいっぱい。熱気と期待に溢れていました。入場口の列は長く伸び、開場後は席がどんどん埋まっていきます。

幕が上がると、音の流れの中でイメージが浮かんできます。雨や風、灰色の重たい雲の動く音。舞台上で、時に頭の中で、様々なめくるめく景色の展開。日常から切り離された圧倒的世界観への招待に、会場全体が緊張感で包まれました。

 

 

曲がすすんでいくと、圧巻の太鼓パフォーマンスに曲中も拍手が贈られ、そのリズムや動きに観客は釘付けに。そんな展開に、演奏者のギアがさらにあがるのを肌で感じるのも興味深かったです。

きいたことのない音や、衣装で表現される陰影と肉体美、リズムを飛び越えた周期感という表現。鼓童の新しい姿や表現、世界観は、まるで木から伸びた枝葉のように自由に広がっていきます。同時に、まがうことなき鼓童の濃いDNAが根本にあることを思い知らされる舞台でもありました。

太鼓からこの音がするの?という発見や、太鼓演奏のイメージしかない演奏者も参加する笛の重奏は圧巻かつ新鮮です。吊るされたドラはやわらかで遠くまで広がる音を響かせ、時として太陽や月のメタファーとして想像をかきたてます。照明の効果で手が浮かんで見え、衣装のフードが表情を隠して不気味さと得体の知れなさを加速させる。コミカルな曲では、演奏者が音に操られているように動き、つい口元が緩んでいました。

コンセプトに統一感があることで、どんどん新しい鼓童の世界に引き込まれ、80分があっという間に過ぎ去りました。最初、まばらだった拍手が、会場全体で大きくなるのと同時に、演奏者と観客の気持ちが一緒に高まっていきます。

音が星の様にゆっくりと流れ、風の様に回転し、強い渦になってぱっと消え、時に跳ね、楽しそうに遊び、羽ばたいていく。最後は、太鼓も音も、まるで生き物のように大声で吠え、まるで掴みかかってくるようでした。私にも、見えないはずの音が見える。なるほど、これが音の立体作品かと、舞台の後も興奮が冷めません。

コロナ禍ということもあり、ずっと画面の中の鼓童を追う日々でした。でも、全身で受ける太鼓の音の波、汗の見える距離で演奏者のだすヒリヒリした一打を目の当たりにし、一緒に見ている観客と胸いっぱいの同じ気持ちでする拍手は、やはり舞台の醍醐味です。

面白かったのは、鼓童が、観客の曲の「ここがピークかな」という期待をゆうに越えてくる熱量と超絶技巧を連発していたこと。観る者の「まだいくの!?」という感動と心の高まりが伝わっているのを、閉幕挨拶での演奏者たちの笑顔で確信しました。

まっさらな気持ちでも、鼓童の古参のファンでも、大満足できる舞台「ミチカケ」。難しいことは考えず「太鼓、すごい!」を分かち合うために、是非足を運んでみてください。

鼓童「ミチカケ」ツアー情報

Photo: Takashi Okamoto / Art Director: Hiroomi Hattori (COM Works)

森羅万象、煌めきの音。

近年の鼓童全体の表現を総合的に手掛ける船橋裕一郎と、舞台の要となる楽曲を次々と生み出している住吉佑太が連携し作り上げる、全曲新曲で上演予定の革新的な意欲作。

夜明けから深夜まで変わり続ける自然界のリズム「日の出日の入り」「潮の満ち引き」「月の満ち欠け」。

その長い周期感や、「数」に秘められた律動を太鼓音楽で探求する新作を、全国主要都市にてお届けします。

●演出:船橋裕一郎 ●音楽監督:住吉佑太 ●出演者(予定):中込健太住吉佑太池永レオ遼太郎北林玲央米山水木小平一誠前田順康三枝晴太渡辺ちひろ小野田太陽中谷憧野仲純平小川蓮菜(準メンバー)

 

映画『戦慄せしめよ』おばまの森にて上映が決まりました!/中込健太

鼓童元メンバーの森久之さんが
ご自身でつくられたおばまの森という
障害福祉施設の契約者さん向けの
クリスマス会でぜひ【戦慄せしめよ】の
上映会をやりたいんだけどできるのかな?
と相談をうけた。

普段映画館に行けない方々に
本物の映画を見てほしい

その想いに打たれ
豊田利晃監督に電話をすると、

是非やって下さい。そういう会なら
タダでも良いくらいだよ

とすぐに快諾をいただき
おばまの森、クリスマス会での
上映がきまった。

お2人のまっすぐな想いで
映画がこんなふうに
またひとつ
たくさんのひとの心に響く機会が
生まれたこと
僕は本当に嬉しく思う。

久之さん、豊田監督ありがとうございます!


豊田利晃監督は
最新作【次元を超える】の製作にむけて
クラウドファウンディング中です。
こちらもぜひ!
https://toyodafilms.stores.jp

映画に対してまっすぐな情熱で行動する監督の最新作もとてもたのしみです。

秋の新商品 発売!/鼓童オンラインストア

こんにちは、鼓童オンラインストアから秋の新商品のご案内です。

まずは「鼓童カレンダー2023」。今年も鼓童メンバーの輝く瞬間にフォーカスした写真が詰まっています。

続いて11/23発売予定の鼓童ミニアルバム「鼓童撰集 Ⅰ」。新たな楽曲を生み出し続けている鼓童がその一瞬一瞬を形に収め、伝えていくために、「鼓童撰集(こどうせんしゅう)」というプロジェクトを住吉佑太が中心になって立ち上げました。1年に1回のペースでの新譜リリースを目指して、今の鼓童の楽曲たちを、継続的にお届けしていくプロジェクトです。第一弾は「千里馬」「一縷」「砂山アンプロンプチュ」「いのち」 「興 」の5曲をお届けします。

 

カレンダーと鼓童撰集のお得なセットも鼓童オンラインストア限定で販売いたします。セットでご購入いただいた場合は11月23日から順次発送させていただきます。

 

そして最後は「Kentaパーカー」。オリジナリティー溢れる画風で多くのファンを持つ中込健太 が新しく書き下ろしたイラストで2色のパーカーをつくりました。11月23日から各色75枚、鼓童オンラインストア限定販売です。お楽しみに!

★鼓童カレンダー2023 価格:1,500円(税込)11/8発売
商品のご購入はこちらから↓↓
http://store.kodo.or.jp/?pid=170961602

★CD「鼓童撰集 I 」 価格:2,000円(税込)11/23発売予定
商品のご購入はこちらから↓↓
http://store.kodo.or.jp/?pid=170958943

★CD「鼓童撰集 I 」&鼓童カレンダー2023セット 価格:3,000円(税込)11/8発売(発送は11/23より随時)
商品のご購入はこちらから↓↓
http://store.kodo.or.jp/?pid=171078330

★Kenta パーカー 価格:各5,800円(税込)11/23発売予定
商品のご購入はこちらから↓↓
http://store.kodo.or.jp/?pid=170955995

鼓童オンラインストア
Tel. 0259-86-3630
http://store.kodo.or.jp/

オリジナルマグネットプレゼント企画 第二弾開始!

こんにちは鼓童オンラインストアです。

鼓童オンライストアご利用の方に、もれなく非売品『オリジナルマグネット』をプレゼント!

第一弾が終了し、第二弾は鼓童スタッフ住吉麻梨子がおけさを踊る子どもが描いた、佐渡ならではのデザインです。

アース・セレブレーション2022でも3年ぶりに小木おけさの輪踊りが町内でおこなわれました。

限定数が終了したら、第三弾のデザインを発表します。第四弾まで準備していますのでお楽しみに!

 

9月7日発売のカセットも好評発売中!

この機会にぜひ鼓童オンラインストアをご利用くださいませ。

★ケンタタクユウタタク「零音」カセット 価格:1,500円(税込)
商品のご購入はこちらから↓↓
http://store.kodo.or.jp/?pid=167579765

★住吉佑太「Mogari」カセット 価格:1,500円(税込)
商品のご購入はこちらから↓↓
http://store.kodo.or.jp/?pid=167579765

 

鼓童オンラインストア
Tel. 0259-86-3630
http://store.kodo.or.jp/