旅ルミネ meets 佐渡島/上之山博文

Photo: Hirofumi Uenoyama

3月23日(金)、24日(土)の2日間、ルミネさんの新たなプロジェクト「旅ルミネ」がルミネゼロで開催され、鼓童からも出演とブース展示で参加させていただきました。旅ルミネは魅力溢れる日本の地域とのステキな出会いをつなぐプロジェクトで、その第一弾がなんと佐渡島 !

ルミネさんがプロデュースされた空間は魅力ある佐渡の人たち、お客様の笑顔と相まって、オシャレでステキな場が広がっていました。

そんな中、宮﨑正美と阿部好江2人の久しぶりな(?)タッグによる「夏の佐渡のおまつり『アース・セレブレーションの楽しみ方』トーク&ミニパフォーマンス」が開催されました。

Photo: Hirofumi Uenoyama

ところ狭しとなった会場内の練り歩きによる登場・ミニパフォーマンスの後、鼓童のこと、佐渡に暮らす魅力、そしてECの楽しみ方と最新情報など2人のクロストークで盛り上がりました。

Photo: Minako Goto

最後はめでたく「大黒さん」の唄で締めくくり、鼓童ブースではお客様と交流も。

2日間でルミネさんも予想を超える約3,000名の来場者だったとのこと。何と言っても佐渡でもなかなか集まることの無い人気あるお店、佐渡の方が一堂に会す場は、私たちもワクワクするほど楽しい2日間でした。

Photo: Hirofumi Uenoyama

さて、佐渡へ、鼓童へ ! ゴールデンウィークの鼓童佐渡宿根木公演、4月22日の「巡」特別公開リハーサル、そして8月のアース・セレブレーションへと、どうぞ皆様、お待ちしています !

2018年4月28日(土)〜5月5日(土・祝)
「鼓童 佐渡宿根木公演」(新潟県佐渡市)

2018年4月22日(日)「巡 -MEGURU-」
特別公開リハーサル (観覧モニター)受付中!

2018年8月17日(金)〜19日(日)
アース・セレブレーション2018(新潟県佐渡市)

交流公演とワン・アース・ツアーと/平田裕貴

Photo: Yuki Hirata

只今「ワン・アース・ツアー」でヨーロッパ各国を巡っています。

昨年一年間の僕は「交流公演」ツアーで、
小中学校や高校をまわって演奏していました。

そして今回、初めての「ワン・アース・ツアー」。

そこにあったのはあの時と同じ感覚。

Photo: Mayumi Hirata

リハーサル後、開場を待つホールは
演奏者のエネルギーで満ちている。

開場して、そこにお客様が様々なエネルギーを
持ってやってくる。

そのエネルギーに満ちた空間で
僕たちは音を鳴らす。

演奏者が投げたエネルギーのボールを、
お客様は拍手や歓声で投げ返してくれる。

それを受けて、さらに僕たちが
次のボールを投げる。

Photo: Mayumi Hirata

舞台と客席とのキャッチボールの繰り返し。

あれっ、これって、
体育館で子どもたちと感じていた、
あの感じと同じ…!

Photo: Takashi Okamoto

ワン・アース・ツアーと、交流公演。

2000人の大劇場と、学校の体育館。

スタイリッシュな白い衣装と、
馴染みの濃紺の半纏。

チケットを買って劇場に
足を運んでくださるお客様と、

なんだかよくわからないけど
突然やって来た太鼓のお兄さんお姉さんたちの
演奏を観る児童・生徒の皆さん。

かっこよくライティングされる舞台上と、
数台の照明があてられるだけの
シンプルな体育館。

Photo: Mayumi Hirata / Takashi Okamoto

パッとみた感じ、いろいろな違いがある
それぞれの空間。

でもそこにあるのは、私たち演奏者と
観てくださるお客様の
エネルギーのキャッチボールの繰り返し。

それが渦巻いて、さらに大きな大きなエネルギーが
生まれる、あの感じ。
そこには違いも、特別なことも何もない。

どんなスタイルの舞台でも変わらないものを
大切にして、今日も音を鳴らします。

鼓童交流学校公演のご依頼フォーム

ご依頼|鼓童の交流学校公演

学校のほか、劇場での交流公演もあります!
https://www.kodo.or.jp/performance/performance_kodo/8426

交流公演(一般向け劇場公演)スケジュール

只今ツアー中!

 

巻き寿司教室開催/赤澤京

Photo: Misato AkazawaPhoto: Misato Akazawa

佐渡のお祭りでは欠かせ、巻き寿司教室を開催いたしました。講師は羽茂(はもち)の中川キヨエさんです。まず最初は酢飯を作るところから始まりました。炊きたてのご飯の香りと合わせ酢の香りでお腹が減ります。

Photo: Misato Akazawa

 

続いてお寿司のメインとなる模様をつくります。巻き寿司は切った断面がお花や動物の顔など種類も豊富で、作った人の技術が光る一品です。今回は、バラの花と梅の花を教えていただきました。

Photo: Misato Akazawa

どちらも最初は難しく考えてしまいましたが、先生に教わった手順通り進めていくと、簡単にきれいなお花の模様ができました。最後は全員で美味しく頂きました。美味しいお寿司を食べながら、話にも花が咲きます。

これから秋にかけて佐渡でも各地でお祭りがあります。今までは集落の方から頂くことが多かったですが、次は私も巻き寿司でおもてなしをしたいと思います。

そしていよいよ次回が最終回!
次回の料理教室は、笹団子づくりです。
美味しくできるよう、頑張ります !

https://www.kodo.or.jp/info/news_foundation/8465

4月1日 一度は自分で作ってみたい…「笹団子」
■時間:10:00〜12:00(2時間)
■料金:1500円

<お申し込み>

■お申し込み・お問い合わせ:佐渡太鼓体験交流館(たたこう館)
Tel. 0259-86-2320 Fax. 0259-86-2385
Email: info@sadotaiken.jp
※すべての体験において、小学生以下の方は大人同伴でのご参加をお願いいたします。
■申込締切:ものづくり体験・料理教室は(材料準備のため)1週間前までにご予約ください。太鼓体験は予約不要です。
■会場住所:〒952-0611 新潟県佐渡市小木金田新田150-3
■会場ウェブサイト:http://www.sadotaiken.jp
チラシはこちらより、ダウンロード可能です。

出張!たたこう館!/米谷友宏

3月8日から13日まで、佐渡を飛び出し新潟市、阿賀野市で出張ワークショップ(WS)を行いました。
6日間で計10回のWS。ちいさな子どもからおじいちゃんおばあちゃん、知的障害をもった方など、様々な方に太鼓を体験していただきました。

写真提供:かがやき福祉会 石川貴英様

「せーのっ!」ドン!!!

WSはこの音から始まり、この音で終わります。

写真提供:かがやき福祉会 石川貴英様 写真提供:かがやき福祉会 石川貴英様

感情を表に出すのが苦手な方。

普段は楽器の音が苦手な子ども。

太鼓を前にすると、全員が無心になって太鼓を叩いていました。

写真提供:かがやき福祉会 石川貴英様

年齢も性別も何もかも違う人たちが奏でる音。

はじめはバラバラな太鼓の音。

でも何故か楽しい。

太鼓を使った様々なゲームをする内に、

一人一人が目を合わせ、心を開き通わせ、

最後には一つの音を奏でていました。

写真:米谷友宏

聴く観るだけではない、自分が打つ太鼓。

この6日間で太鼓の持つ「人と人をつなぐ力」を改めて感じました。

太鼓を通じて多くの人が心一つになれるよう

太鼓の楽しさを広めていきたいと思います。

写真提供:かがやき福祉会 石川貴英様

「せーのっ!」ドン!!!

一期一笑/大塚勇渡

Photo: Hayato OtsukaPhoto: Hayato Otsuka

公演前日、タリンでの休日。中世の街並みがそのまま残るとても可愛い街。

Photo: Ryoma Tsurumi

凝ったディテールが各所に見られました。
レストランでも、細やかな気遣いが。

Photo: Ryoma Tsurumi

身も心もお腹いっぱいです。
公演も、たくさんのお客さんに喜んで頂けました。

Photo: Hayato Otsuka

スイスでの連続公演から、今回のエストニアでの公演を経て、フィンランドへ向かう今日、旅は本当に一期一会だと痛感している所です。

Photo: Mio Takashiro

古くからお世話になっているエージェントの方を始めとして、
多くの素晴らしいサポーターの方々と共に公演が出来ている事、

熱狂的な反応で歓迎して下さるお客様、
劇場の持ってる空気と歴史、
国の土地柄と時代背景、
演奏者と太鼓、
そして紡ぎ出される音色。

Photo: Hayato Otsuka

まずここで息をしてる事も、
当たり前な事は何一つなく、
舞台にはその場限りでしか出会えない、
キラキラした化学反応が生まれます。

時には必然性を感じる事さえもありますが、
どの舞台にも必ず新鮮さと驚きがあります。

Photo: Mayumi Hirata

だからこそ、一瞬の価値を噛み締めて、
その時間をこれからも感じていきたいです。

そして、それはそこにいる
みんなが笑顔になれる時間でもあります。

全て、一期一会。
この感覚と気持ちをずっと大切に。
Photo: Ryoma Tsurumi

 

そば打ち体験教室開催/赤澤京

Photo: Misato Akazawa

先日たたこう館にて、そば打ち体験教室を開催いたしました。講師は小木のそば打ち名人、佐藤政明さん。そば粉100%のお蕎麦を作ります。

Photo: Misato Akazawa

まずは生地を作るところから教えて頂きました。水加減がなかなか難しく、季節で水の分量も変わるそうです。子どもから大人まで精一杯生地をこねます。

Photo: Misato Akazawa

こねて、丸めて、広げて、切って…参加者全員で協力し、美味しいお蕎麦が出来上がりました。あごだし(トビウオの出汁)が効いたつゆとネギをかけてたら、小木そばの完成!

Photo: Misato Akazawa

何度も食べたくなるくらい歯ごたえも良く、するする食べられます。

次回の料理教室は、佐渡のお祭りでよく登場する、巻き寿司作りに挑戦します。そして料理教室最終回、4月1日の笹団子づくり教室は参加者募集中です! 皆様のお申込みお待ちしております!!

続・あったかほっこりわっくわくな週末を!冬のたたこう館企画、受付中!
https://www.kodo.or.jp/info/news_foundation/8465

【動画あり】「鼓童佐渡宿根木公演 2018」メンバーコメント到着!

7年目を迎えるゴールデンウィークの連続公演。昔懐かしい町並みに佇むかつての芝居小屋「宿根木公会堂」で、名誉団員をはじめベテランから若手まで、更に鼓童研修生が加わり織り成す、年に一度の特別な舞台です。鼓童公演とともに、春の佐渡をどうぞお楽しみください。

演出の見留知弘よりコメント到着!

皆様いかがお過ごしでしょうか?
7年目を迎えます、鼓童・佐渡宿根木公演、今年もゴールデンウィークに開催いたします!

今年の見所としましては、藤本吉利と宿根木公演初出演の草洋介が、ダブルキャストにて岩崎鬼剣舞の一人加護をご披露いたします。

そして幅広い出演者!
鼓童の創成期からの名誉団員を始め、メンバー、新準メンバー、そして宿根木公演ならではの、研修生2年生の出演もあります。

新しい試みも準備に入っており、宿根木公会堂の芝居小屋の趣、ここでしか見られない公演となっています。

ぜひ佐渡島内の方も、島外の方も、はたまた海外からのお客様も、鼓童の本拠地、佐渡市小木地区にある宿根木公会堂にてお待ち申し上げております!

出演する鼓童メンバーの意気込みを動画でご紹介!

 

「鼓童佐渡宿根木公演」公演詳細
https://www.kodo.or.jp/performance/performance_kodo/6819

スイス4連続公演終了!/内田依利

Photo: Eri Uchida

スイス4連続公演を終えました! ジュネーブ、バーゼル、チューリッヒは鼓童としては久しぶりでしたが、毎回ほぼ満席で迎えていただき、感無量です。ご来場の皆様、大変ありがとうございました。

Photo: Eri Uchida

最後の街ルツェルンは鼓童が毎回訪れているお馴染みの街。観光名所も多く、湖も美しく、この真冬でもたくさんの観光客が国内外から訪れているようでした。

Photo: Eri Uchida

私たちが演奏したKKLというホールは、ヨーロッパでも屈指の音響を誇るコンサートホール。太鼓の音の幅は、どんなジャンルの舞台芸術も飛び越えているので、お手本になるものはありません。

Photo: Eri Uchida
一つとして同じ響きのところはなく、丁寧にサウンドチェックをしながら、それぞれの会場のベストの音や届け方を探していきます。

Photo: Eri Uchida五階席は足のすくむような高さですが、1番小さい音から最大音まで、客席の隅々までしっかり届けてくれるホールでした。太鼓と、会場と、そしてお客様に毎回成長させてもらっています。

ヨーロッパツアーも残すところあと10日! これから北上します! 最後までevolution(進化)して参ります!

9年ぶりの壮大なローマ/内田依利

Photo: Eri Uchida

駅から出た途端、目の前にそびえ立つ巨大建造物に思わず震えました。
推定収容人数が7万人にもなるというコロッセオ。

Photo: Eri Uchida
2000年も前に電気も機械もない時代に、こんなものを人の手で作り上げたなんて。人の知恵と、力と、欲と、執念に驚愕せずにはいられません。
見世物を面白くする「迫り」での登場や、客がスムーズに入退場できる通路の工夫など、どれも緻密でダイナミック。

Photo: Eri Uchida
中で行われていた催しは、剣闘、つまり人同士か人と獣の殺し合い。当時の人々はそれに熱狂していたと聞き、現代の自分たちはそこから本当に根本的に違うのだろうかと少し恐ろしくなりました。

私にとってローマは、2009年に初ツアーのヨーロッパ夏のフェスティバルツアーで訪れて以来。一週間ほど滞在したはずのローマも、私はひどい花粉症と、まだ初ツアーという緊張で、出歩いたのはバチカン市国へ観光した1日だけ。それでも、ECに向けた a Filetta との稽古があったり、聖チェチーリア交響楽団とのモノプリズム公演があったりと思い出深い土地です。

Photo: Eri Uchida
当時はこのホールがとてつもなく巨大に見え、選抜メンバーのモノプリズムを見ながら、誇りに思うのと同時に、自分があの舞台に立つのかと怖かったのを思い出しました。

 

Photo: Eri Uchida

今回、まだお客様の入っていない客席を舞台から見ると、(あれ? こんなに小さかったかしら?)と不思議に思っていました。

しかし、本番の幕が開き、ほぼ満席のお客様に埋め尽くされた会場は、気が充満していて、音も吸われ、1番遠くの客席が随分遠く感じるようでした。

Photo: Eri Uchidaそれでも全員でそれぞれのベストを尽くし、最後にはスタンディングオベーションがおこり、喜んでいただけたようです。

メンバーも皆、オフに一日中ローマをしっかり見て回りそれを舞台のエネルギーに変えているようでした。またこの果てしないスケールのローマに戻って来られる日を楽しみに。次は、ミラノで2連続公演です!

 

東日本大震災から7年目に寄せて/船橋裕一郎

東日本大震災から7年という月日が経ちました。

震災により犠牲となられた全ての方に
心よりご冥福をお祈り申し上げます。

被災された方々にとっては
今日は多くのことを思い出す日となるかもしれませんが、
御平安を心より祈念いたします。

静かな日曜日の稽古場、
午後2:46黙祷を捧げます。

Photo: Yuichiro Funabashi